皆様はじめまして。本書を手に取っていただき誠にありがとうございます。私は国内の会計・ビジネス系資格として最高難易度を誇るとされている公認会計士試験に合格していて、会計士として会計監査実務に従事している者です。公認会計士試験の他にも、公認会計士試験の勉強の過程で簿記二級、一級、全経上級の試験にもそれぞれ合格しています。私は高校や大学では一切簿記や経営・経済の勉強はしていませんでしたので、簿記三級の勉強を完全にゼロから始めました。公認会計士には最終的に二年半の無職専念の受験期間を経て合格しています。殆ど全ての会計資格を取得した私だからこそ、全体を見て、それぞれの資格の概要や難易度についてまとめれば、これから勉強を考えているという方々に何か少しでも有用な情報を残せるのではと思い、記憶が新しいうちに書籍として残そうと考えたのが、本書を執筆した経緯となります。一見、インターネットで調べればすぐ出てくるだろうと思われるかもしれません。確かに、IT技術の発達により、多くのことについて概ね正しい情報がスマホ一つでさくっと調べられる時代になりました。ですが、自分の専門分野、特に詳しい分野についてインターネットで調べると、出てくる結果はツッコミどころだらけということがよくあります。会計関連資格に関する学習時間の目安も、これの良い例です。例えば、「公認会計士試験 学習時間」でインターネットで検索すると、某最大手資格スクールのサイトで、3500時間が目安と書いてあります。何故色々厳しい令和のこの時代にこのような大嘘を平然と書いてあるのか理解に苦しみます。公認会計士試験に3500時間の勉強で受かる人など受験者の中で1%もいないことは確実です。日商簿記一級についても同様です。同資格スクールの公式サイトでは約1000時間と書いてありますが、これについてもこの学習時間で合格出来る人はかなりレアだと言えるでしょう。一方で、簿記二級については300時間とあります。これは逆に少し多過ぎるとも言えます。簿記一級との差を少なく見せて、簿記一級への挑戦意欲を高めようと意図しているのではないかと考えてしまうくらいです。私のこの感覚は決して特別なものでは無く、周りの簿記一級や公認会計士試験に合格している友人の間では、当然の共通認識だと言えます。インターネットで検索して出てくる資格学校が出している情報は平然と嘘と言われても仕方ない情報を上げていているのに、真相を分かっている人達は、まあそんなもんだよねと流してしまっているのが現状です。これでは社会のためにならないと考え、私はこの度筆を執ることを決意致しました。本書は、特に以下のような方に有用な情報を提供できると考えています。・簿記でも勉強しようと考えているが、何級を受けるか迷っている・簿記三級にあっさり合格したが、他の級はどれくらいの難易度なのか知りたくなった・簿記二級に合格しているが、簿記一級や公認会計士試験はどれくらい難しいのか気になった一つ、例を挙げます。簿記三級が基本的には一番簡単な難易度であるとして、簿記三級を「1」の難易度としましょう。ここでいう難易度は、質的な難しさと必要な学習時間両方の側面からバランスをとって見積もった数値としています。ですが基本的には、難易度の数字は学習にかかる時間と概ね比例すると考えて問題ありません。簿記三級を「1」とする時、公認会計士試験の難易度は「400」であると私は考えています。とても難しいと思われましたか?意外と簡単と思われましたか?他の級や全経の試験についても、このように簿記三級を1とした時の難易度を、試験の概要、根拠と共に解説していきます。それでは順番に見ていきましょう。
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