捕鯨の何が問題なのか?先住民捕鯨の最前線から、反捕鯨運動まで。国立民族学博物館共同研究「捕鯨と環境倫理」の成果を書籍化。世界各地の捕鯨の現場や利用実態の報告、日本のIWC脱退を中心とした政治的問題の解説、反捕鯨運動・環境思想の視点からの考察など、さまざまな立場・専門の論者による寄稿16篇を収録する。■目次はじめに・・・・・岸上伸啓世界の捕鯨と捕鯨問題を考える・・・・・岸上伸啓第一部捕鯨の現場 ― 商業捕鯨、先住民生存捕鯨、クジラの観光資源化岐路に立つノルウェーの捕鯨―ミンククジラ漁のいまとこれから・・・・・赤嶺淳日本とノルウェーの小型捕鯨・・・・・石川創岩手県におけるイルカ・クジラ漁の歴史的展開・・・・・吉村健司アラスカ北極海の生存捕鯨と海底油田開発・・・・・生田博子現代グリーンランドにおける捕鯨と儀礼・・・・・本多俊和・高橋美野梨生き残る先住民生存捕鯨、停滞するホエール・ウォッチング構想―カリブ海、ベクウェイ島の事例より・・・・・浜口尚第二部捕鯨をめぐる政治力学蘇った韓国のクジラ―絶滅から観光・環境資源へ・・・・・李善愛日本の調査捕鯨・・・・・若松文貴IWCでの日本外交を振り返る(一九九七~二〇一八)―妥協は不可能だったのか・・・・・真田康弘日本のIWC脱退の問題点と今後の展望・・・・・石井敦第三部反捕鯨運動と倫理メディア論で読み解く捕鯨問題・・・・・河島基弘逸脱する捕鯨推進とクジラ紛争の歴史を追って・・・・・臼田乃里子日本におけるNGO活動としてのクジラの保全―鯨からクジラへ・・・・・倉澤七生生態系保全と動物福祉―食べない捕鯨支持層の目に映る反捕鯨派・・・・・佐久間淳子動物倫理の観点から見た捕鯨・・・・・伊勢田哲治おわりに・・・・・岸上伸啓略字表/執筆者紹介
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