この書物は1巻から読むべきものだが、もし誤って2巻から読めば、生涯、二度と1巻から読んだ時の気持ちを味わうことはできないだろう。そして、1巻から読めば、二度と2巻から読んだ時の気持ちを味わうことがない。1巻『遊びの時間の終わりと、闇よりおのずからほとばしる光』いくら本を買いあさって、言葉による知識を求めても無駄だ。無駄なのだ、と理解するまでは、素晴らしいたくさんの本を読みなさい。本を読むことで悟りは起きないと悟ったなら、もう十分だ。目覚めの後には、その同じ本たちが、別な景色をあなたに見せてくれる。この書物は娯楽であり、真理でもなんでもない。これは本当のことだ。この二冊の書物は巧みに構成されている。至るところに大きな罠や小さな罠が仕掛けられており、探検者を巻き込んでくる。それにはっきりと意識的に気づく場面もあれば、あまりにも微細な罠なので全く気づくことがなく、無意識面に影響を与える場面もある。これはある種の毒のようなものなのだ。毒に犯されているなら、新たな毒で解毒する。もしも毒に犯されていない透明な心なら、この新たな毒も何も影響を与えないだろう。もう一度言うが、この書物は娯楽であって、真理そのものでもなんでもない。たった一冊の書物が、どうして真理そのものを伝えることができるか。どうして、この印刷物が真理そのものであり得るか。この書物も夢。ただの物語。ただ楽しめばよい。真の探検者および研究者は、ただ自らとともに作業することだけに没頭すればよい。まず、空気を摑め。空気を感じ、ありのままに、空気とともに在れ。その空気より、微細な空気を摑め。分離せよ。粗雑なものたちに興味を持つな。私は偉大なる栄光。繊細なる純粋。粗雑なものは私に相応しくない。常に注意深く在れ。油断をするな。飲み込まれるな。至るところに石が散りばめられ、いたるところに水銀が在る。だが、石のことも水銀のことも何も考えるな。現代では、もはや石も水銀も必要ない。真理は、その木箱を開けられるべきだ。私もあなたも大いなる栄光そのもの。粗雑な悪魔に食われてはならぬ。(はじめにより)
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