問題の解決に代えて、解決のためのプログラムを。デザインのプロセスこそをデザインすべきだと説いた、スイス派伝説のデザイナー、カール・ゲルストナーの設計方法論。時を超える鮮やかな名著、新訳で復刊。カール・ゲルストナー(1930-2017)は、体系的、プログラム的な思考をグラフィックデザインとアートに応用し、またそれを言語化した革新者である。ゲルストナーはグラフィックデザイナーだ。IBM、フォルクスワーゲン、スイス航空などをクライアントに持ち、ヨーロッパで最も成功した広告代理店のひとつ、ゲルストナー+クッター社(後のGGK、ゲルストナー グレディンガー クッター社)の共同経営者であった。同時に、優れた画家(グラフィックアーティスト)でもあった。これらに対する姿勢は共通している。それは、造形の問題に対する個々の解決策を求めるのではなく、解決のためのプログラムをデザインするということだ。デザイニング・プログラムとは、方法でありアプローチである。個々の問題にはいくつかの解決策があり、ある状況下ではそのうちの一つが最適解となる。解決策を含むプログラムをデザインすること。これは人生の哲学というより、実践に根ざした考察である。それが実際にどのようなものであったかを具体的に解説することが本書のテーマだ。したがって、現代デザインにおける広義の問題に関心を持つすべての人にとって、非常に実践的な入門書となるはずである。(1964年の初版を忠実に復刻した本編に、ラース・ミュラーによる解説、永原康史による日本語版解説を付属した)【目次】─本書の構成─[同時収録]On Karl Gerstner's Designing Programmesカール・ゲルストナーの『デザイニング・プログラム』について 解説:ラース・ミュラープログラムの意味するもの 日本語版解説:永原康史[本編]Designing Programmesデザイニング・プログラムプログラム的であるために イントロダクションのイントロダクション 序文:パウル・グレディンガー問題の解決に代えて、解決のためのプログラムを イントロダクション─ 極東からのプログラム/遥か中世からのプログラム 形態学としてのプログラム/論理としてのプログラム プログラムからの解決策/再び:プログラムからの解決策 グリッドとしてのプログラム/再び:グリッドとしてのプログラム 写真としてのプログラム/再び:写真としてのプログラム 文学のためのプログラム/音楽としてのプログラム書体としてのプログラム「古いアクチデンツ・グロテスクを新しい基盤に」タイポグラフィとしてのプログラム「統合的タイポグラフィ」描画としてのプログラム「今の絵画を作るなら」 br>メソッドとしてのプログラム「構造と動き」
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