ダウンロード 地中海クルーズとイタリア周遊記　下　これまでの海外旅行では物足りない人にクルーズのすすめ: 世界遺産をめぐりながら楽しい会話 (教養書) fb2 本

　電子書籍では写真入りはデータが重くなるため、上巻、中巻、下巻の3分冊としました。ご了解ください。　　地中海クルーズとイタリア旅行をした際の一人旅の旅行記です。　　イタリア語で話したりドイツ語であいさつしたことにより、思わぬハプニングがたくさん起こりました。　ベルガモでは絶世の美少女とバスで一緒になりましたが、そのバスがいっこうに駅に着かず一人バスの中に放置されました。農家がやっている民宿であるアグリツーリズモに泊まり、イタリアの農家の現状を見ることができたという珍しい体験もしています。　クルーズでは、ドイツ語であいさつしたのがきっかけでスイス人女性に好かれ、3日間も行動を共にしています。ドイツ人かと思って話しかけたらドイツ語圏のスイス人だったのです。　寄港地のバスツアーでは、英語ではなくイタリア語によるガイドのバスに乗り込み、イタリア人たちと一緒にリスボンからキリスト教の聖地ファティマを訪れています。たまたま英語ガイドのツアーが満員だったことによるイタリア語ガイドの選択でしたが、英語ガイドのバスでは味わえない、アットホームな雰囲気でのバスツアーを楽しめました。イタリア人しか乗っていないバスですから、雰囲気が他のバスとはまったく違ったのです。　クルーズのためだけにヨーロッパに行くのではもったいない。費用的にも時間的にもです。費用的には往復の飛行機代が半分以上を占めているのですから。　ですから筆者（まるやま・まさき）は乗船する前と、下船後にはイタリア各地を電車やバスで訪れました。話す言葉はイタリア語だけです。一例を挙げれば、・ベルガモではアグリツーリズモに泊まり、・ジェノヴァのキヨソネの東洋美術館を訪れ、・ルッカの広い城壁の上を散歩し、・シエナでは乞食をみかけ、・ペルージャでは突風に見舞われ、・アッシジでは、クルーズ中に親しくなったイタリア人がサンタキアーラの隣でやっている店を訪れ、目の前に落雷して驚く、など、思い出深く楽しい旅が実現しました。　おかげで、パック旅行につきものの海外旅行に感じていた物足りなさとは無縁の、新しい旅行でした。　クルーズでは船の中で、同じテーブルの英国人やデンマーク人、カナダ人たちとの会話を楽しみながらフルコースのディナーを満喫。　船中でのエンターテインメントを楽しんだり、甲板から外国の風景を楽しみ、寄港地では各国の世界遺産を見学できました。　一晩寝て朝起きれば別の国の観光地に着いている。それがクルーズの最大のメリットです。しかも面倒なパスポート管理もいらず重い荷物を持っての移動も不要なのです。　　もし何らかの外国語を学んでおられるなら、クルーズはその「外国語を実際に使ってみる場」として、最適な場所であることが、おわかりいただけます。　せっかく外国語を学んでも、（英語以外は）日本にいたのではほとんど使う機会はありません。実際にその国に行って現地の人とあいさつしたり、話したりすることでその外国語を話す機会が得られるものです。　クルーズ客はくつろいでいて、日本人との会話を喜んでくれるからです。大したお金を使わずに楽しく旅行しながら「留学」でき、語学学校に入るよりも安全で手軽です。　クルーズ船ではいろいろな言葉を話す人たちと一緒になりますから、英語だけでなくいろいろな外国語を話すことができます。第２、第３外国語を使ってみるいい場所なのです。　筆者の場合はそれがイタリア語であり、ドイツ語でした。おかげで、・3日間スイス人女性と一緒にセビリアなどを観光し、・船中ではイタリア人やフランス人女性とホールドして社交ダンス、・クルーズ船で英国人女性とキス　するなどのおまけもありました。　この本を読んでいただければ、筆者の旅のあとをたどりながらクルーズの仕方のイロハが学べるようになっています。　新型コロナ騒動ももうじき落ち着くでしょう。ぜひどうぞ。