2020年11月20日、急逝した『釣りキチ三平』の生みの親、矢口高雄氏は秋田県出身。 新聞記者として東京から秋田に赴任した著者は、街のいたるところで「三平くん」に出会う。 数十年前に流行ったマンガの主人公がなぜ今も……。 筆を折り、病を得ながらも、故郷の「横手市増田まんが美術館」を通じて、 81歳で亡くなるまで、マンガと故郷に対して深い愛情を注いだ。 少年時代の手塚マンガとの出会い、安定した銀行員生活を捨ててのマンガ家転身、 そして『釣りキチ三平』の大ヒット、東日本大震災、旧作「マタギ」の約40年ぶりの再評価…… 著者の足掛け5年にわたるご本人と関係者への多くのインタビュー、取材で見えてきた 矢口氏のマンガ家人生から、マンガの、そして日本の過去・現在・未来が見えてくる。 「ガマンだガマン ここ一番が踏ん張りどころ 暗い闇夜も必ず明ける」 コロナ禍のなか、ツイッターでつぶやかれた言葉が心に残る……。
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