東京は凸凹地形であると同時に、水の都でもある。江戸時代には水路が江戸市街を縦横に走り、人々は舟を日常の交通手段や輸送手段として活用していた。多くの水路は高度成長期に埋め立てられてしまったが、その痕跡は今も街のいたるところに残っている。また、意外と知られていないが、東京には今もあちこちに湧水が存在する。水の湧く場所には古くから人が居住地として活用されてきた。水がある場所は古代より人の生活の場所でもあった。本書では、東京の隠れた魅力である水辺に注目し、都心・下町のエリアはもちろん、巨大都市の西側に広がる山の手、さらにその外側の武蔵野台地、そして多摩地域にまで意識を拡大し、時空を超えて、東京に潜む「水の空間」のユニークな姿とその面白さを描き出そうと目論んでいる。表層的な部分だけでなく、その下に埋もれた湧水地のもつ本来の意義から都市の生態系を考察していく、アタマとカラダで楽しむお散歩ガイドブックである。
人気のある作家
地球の歩き方編集室 (115) Audible Studios (34) リンクアップ (32) マガジンハウス (27) 技術評論社編集部 (23) 山と溪谷社 (22) 豊島 与志雄 (20) ナショナル ジオグラフィック (20) Applewood Books (15) 成田 龍一 (12) 村田 雄二郎 (12) 高野秀行 (12) 古井 龍介 (12) 姜 尚中 (12) 李 成市 (12) 妹尾 達彦 (12) Mojang AB (12) 晴山 亨 (12) 三浦 徹 (12) 小松 久男 (12)