※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできません。私は数えてみると延べ二百人くらいの子どもを相手に、ほぼ毎日のように直接指導やオンライン指導で指導対局をしています。入門者からプロを目指す子どもまで、棋力の幅があるのでスイッチの切り替えが大変です。駒落ちだけでなくて平手もいっぱい指していますが、終盤まで互角に戦う局面になる指し方、を心得としています。自分の好みもありますが、中盤で決着がつくと物足りなく感じて、感想戦ではたいてい終盤の好勝負になだれこむように誘導しています。もっとも強い子ども相手だと、そんな余裕はありません?自分でも勝ちか負けかわからない局面が大好きです。模索する局面で、相手玉の詰みを発見すると何よりもうれしいし、自分の詰みを知るとがっかりです。前著の「読みきり将棋」は入門から初中級レベルの内容でしたが、本書は「初級から上級」向けの出題です。読みきり将棋というのは私の造語で、詰む問題と詰まない問題の二題をワンセットで出題して、詰む問題と詰まない問題を読み切るのがねらいです。将棋の終盤で決着がつくのは、自玉や相手玉が詰むか詰まないか、その手段が見えてきた時です。相手玉を詰まして勝つのが最良の勝ち方ですが、先に自玉が詰まされるとすかさず負けになります。終盤の醍醐味はその前あたりがヤマ場になりますね。自玉も相手玉も詰むか詰まないかが見えにくい、相手よりも先にその見通しを立てるのが、終盤力の差といえます。本書は徹底的に詰むか詰まないかの問題を追及して、終盤のパワーアップを目指した問題集です。魅力ある終盤の世界に、自信を持って突入できる力を付けて下さい!(著者まえがきより)
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