********************************* 第九条を中心とする日本国憲法と日米安全保障条約。明らかに背反するこの二つの骨格を、背反しないかのようにして、占領期以後の日本は歩んできた。しかし子細にみると、「憲法も、安保も」ではなく、米国の要請に応えるかたちで「安保が第一、憲法は第二」となってきたことがわかる。 指揮権密約から安保条約および付属する日米行政協定、安保改正・沖縄返還交渉での核密約、日米同盟と有事法制、自民党の憲法改正案、安保を支える国体思想まで、「対米従属」という観点から、第一人者が戦後の日米関係を再検討する。 [目次抄] 第1章 指揮権密約 第2章 朝鮮半島の有事密約 第3章 安保改正での核密約 第4章 沖縄返還と核密約 第5章 消えた自主防衛 第6章 有事法制下での対米従属 第7章 自民党の憲法改正案 第8章 安保を支える国体思想 第9章 「従属構造」を見据えて **********************************************
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