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風の万里 黎明の空 (上) 十二国記 4 (新潮文庫)

人は、自分の悲しみのために涙する。陽子は、慶国の玉座に就きながらも役割を果たせず、女王ゆえ信頼を得られぬ己に苦悩していた。祥瓊(しょうけい)は、芳国(ほうこく)国王である父が簒奪者(さんだつしゃ)に殺され、平穏な暮らしを失くし哭(な)いていた。そして鈴は、蓬莱(ほうらい)から辿り着いた才国(さいこく)で、苦行を強いられ泣いていた。それぞれの苦難(くるしみ)を負う少女たちは、葛藤と嫉妬と羨望を抱きながらも幸福(しあわせ)を信じて歩き出すのだが──。

著者:小野 不由美 山田 章博
Isbn 10:4101240566
Isbn 13:978-4101240565
によって公開:2013/3/28
出版社 風の万里 黎明の空 (上) 十二国記 4 (新潮文庫):新潮社