13年前に腎臓がんを発症した著者の船戸崇史医師。がんの外科手術などを通してがん医療に数十年にわたって携わってきた著者が選んだ治療法とは? 腎臓がんは再発率の高いがんでもあり、摘出手術を行ったあとは、再発防止のために食事の改善をはじめ、あらゆる方法を試してみた。効果のある補完代替療法、再発防止には必須の生活習慣改善など、がん発症から13年経過して初めてエビデンスとして証明できた方法を紹介する本である。再発防止のためにもっとも重要なのは生活習慣の改善だ。がんに克つ5つの生活習慣 1 良眠生活「睡眠中こそが細胞や組織を修復する時間帯」 2 良食生活「がん体質を変えるための食生活にスイッチ」 3 加温生活「リンパ球は体温1%上がると活性力40%増」 4 運動生活「がんが嫌う酸素を体内に効率的に取り込む」 5 微笑生活「実証された笑いの作用でNK細胞の活性化」こそが、免疫力を強化し、再発しない身体をつくると説く。抗がん剤治療を行うにしろ、補完代替療法を行うにしろ、がんをつくった生活習慣を放置したままでは効果は半減するのだ。自身が再発の恐怖と闘う中で確立し、クリニックでも指導している「がんが消えていく生き方」は本書を読めば自宅でもできる。西洋医学も含めたどんな治療を行うにしろ、合わせて必ず実践すべき内容が書かれた1冊。
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