病を抱えたときの医療との付き合い方、つらいときの心の持ち方、圧倒的な命の輝き。在宅ホスピスケアと訪問介護で多くの病む人に寄り添ってきた看護師からの言葉の贈り物。室井佑月氏(作家)「どんな最後を迎えるのかと本気で考えるときは、一生懸命生きているときだ。それが最高であるといい。プロである秋山さんの話を聞こう。」西智弘氏(緩和ケア医)「病を抱えて生きていく孤独に苛まれそうになったとき、あなたの先を生きた人たちの声に耳を傾けてほしい。」今や2人に1人ががんになる時代。かつて「死の病」と言われたがんも「長くつき合う病」に変わりつつあるなか、これから多くの人が、がんを抱えながら自分らしく生きていくときに大切なこととは?著者の秋山正子さんは、第47回フローレンス・ナイチンゲール記章を受章。「どんな人の中にも、人生を自分自身で歩いていく力が眠っている」、「人というのは、死の間際まで力強く輝いていている」と語る。長年、訪問看護でケアにあたってきた終末期の方、2016年からは「マギーズ東京」に集うがん患者の方と接した経験とエピソードを紹介しながら、つらいときの心の持ち方、医療との付き合い方、圧倒的な命の輝きについて語る。がんの当事者の方、家族や友人ががんを抱えている方のほか、自分らしく生きたいと願うすべての人へ、人生を丸ごと抱きしめて生きる言葉の贈り物。■著者紹介秋山 正子(アキヤマ マサコ)聖路加看護大学卒業後、同大学の産婦人科病棟にて臨床経験後、大阪・京都にて看護教育に従事。1990年、実姉の末期がんでの看取りを経験後、1992年より東京新宿区で訪問看護に携わる。病気を抱えた人の医療と生活をサポートする「暮らしの保健室」を開設し、今では全国50カ所に広がっている。2016年、がん患者が気軽に立ち寄れる相談室「マギーズ東京」(イギリス発祥で世界中に広がりつつある施設)をオープン。2019年、第47回フローレンス・ナイチンゲール賞受賞。
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