なぜ、桂太郎を描くのか――。それは、今の日本に求められる宰相だからです。桂の何がすごいのか。まず、日英同盟を結び、未曾有の国難である日露戦争を勝利に導きました。特筆すべきは「高平・ルート協定」です。これによって、日本はどの国にも滅ぼせない国となったのです。さらに、日本を二大政党制の国にしようと、余命いくばくもない体で奮闘し、道筋をつけました。国民の怒りを買ってでも、しなければならないことを断行しました。それが何かを、その後の日本人が忘れたから、大東亜戦争で敗れたと言っても過言ではありません。本書を最後までお読みいただければ、すべての読者が桂の偉大さを理解し、好きになっていることを著者として保証します。以下、目次第一章 若獅子、駆ける――長州藩から明治新政府へ第二章 陸軍・長州閥の寵児――陸軍大臣就任と政界工作第三章 国難に立ち向かう宰相――第一次桂内閣と日露戦争第四章 近代史に輝く功績――第二次桂内閣と桂園時代第五章 政争の渦――第三次桂内閣と桂新党 終 章 国の未来を見通す目――桂が我々に提示した問題
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