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本の説明

 野口達也は、サラリーマンを経て十一年前に、ひまわり整骨院を開業した。開業当初は一人で受付、施術、事務を行ってきたが、患者が増えていくとともに、スタッフも増やしていった。現在は五人のスタッフで運営をしている。妻の春香は、開業当初、正社員として半導体メーカーに勤務をしていたが、整骨院が軌道に乗ってきた三年目に会社を辞めて、現在は専業主婦である。受付の小林由美は、ベテラン社員だ。二十代の時、結婚をしたが数年で離婚をした。それ以来、二度と結婚はしないと公言していた。患者から結婚話を持ち掛けられてもいつも断っていた。半年前より、患者の前川貴之が会社の仲間と活動しているテニスクラブに入り、活動するようになった。学生時代にテニス部に入り活躍をしていた由美は、すぐに溶け込み、チームメートとコンビを組んで、市民大会の女子ダブルスに出場した。初出場にも関わらずに、快進撃を続けて準決勝まで進出した。来年は必ず優勝すると意気込んでいる。由美と前川は、テニスを通じてお互い惹かれ合うようになった。由美は年末に前川からプロポーズをされて結婚することになった。副院長の遠藤直樹は入社五年目になる中堅社員だ。柔道整復師の資格を所有していて、副院長として達也のサポートをする他にも、学生スタッフの加藤真一と大森大輔の教育係として柔道整復師として必要なことを伝授していた。また、よき相談相手として二人の信頼も厚い。直樹は昔から独立志向が強く、整骨院を開業することを考えていた。入社する時にも、その旨は話していて、達也も支援をしていた。患者の佐藤和子は、医療機器を他の患者と取り合いしたり、施術を行う際、施術者の指名は行っていないのにも関わらず毎回、達也を指名したりした。一時間以上待たされたと、院内で達也や由美に文句を言うことも度々あった。達也が再三、注意したのにも関わらず聞く耳を持たなかった。挙句の果てには、近所に、ひまわり整骨院の悪口を言いふらすと脅迫をしてきた。達也はひるまずに対応すると、それ以来、来院をすることはなかった。二〇一七年の仕事納めの日、ひまわり整骨院は、居酒屋「そよ風」で忘年会を開催した。これは開業以来、毎年行われていて、年々参加者も増えていた。この席で達也は、由美の結婚と直樹の開業の発表をした。由美は来年に前川と挙式をあげる予定だ。勤務はそれまでと変わらず、正社員としてフルタイムで働く。直樹は来年の二月に千葉県松戸市に「さくら整骨院」をオープンする。ひまわり整骨院の勤務は一月までになる。達也は地域の高齢化を見据えて、整骨院の運営以外にもデイサービスの開設など、介護分野の進出を考えていた。それに伴い、ケアマネジャーの資格習得を決意した。二〇一八年は、由美の結婚、直樹の退職、ケアマネジャー受験と忙しい年になるが、今以上に仕事に邁進することを達也は春香に誓った。

著者 :明石 謙優
ASIN :B08R44MQ9R
によって公開 :2020/12/20
言語 :日本語
ファイルサイズ ひまわりの泉:649 KB