長い歴史と豊かな文化を誇る国、イタリア。イタリア史研究会による多種多様な最前線の研究から、イタリアの歴史や文化の新しい魅力を伝える。 「目次」 はじめに ■第I部 環境・空間・地域 第1章 ランゴバルド人か、それともランゴバルド期か - 考古学者と歴史家の「対話」(西村善矢) 第2章 小都市の持続可能性 - ポー河デルタ地帯のコマッキオ集落(城戸照子) 第3章 川が結ぶ北イタリア - 中世のポー川と都市間交渉(髙田京比子) 第4章 近世ヴェネツィアの「環境政策」(徳橋曜) 第5章 中世アマルフィの海上商業(齊藤寛海) 第6章 ヴェネツィアとナポリ王国(和栗珠里) コラム1 イタリアの農村と農民イメージ(中山明子) コラム2 ルネサンスの城郭・理想都市(白幡俊輔) ■第II部 統治・社会関係・コミュニケーション 第7章 ポデスタ - イタリアの都市つなぐ役人(山辺規子) 第8章 中世末期トスカーナの都市と農村の信用ネットワーク - ヤコポ・コルッチーノ覚書より(中谷惣) 第9章 境界の領主たちとイタリア同盟 - 一五世紀の領主・小領主国家・帝国封(佐藤公美) 第10章 通訳をめぐる断章 - 中世ジェノヴァ人の対外進出とコミュニケーション(亀長洋子) 第11章 中世後期カンディアの民事訴訟記録と東地中海世界(高田良太) 第12章 都市社会のなかのユダヤ人 - レオン・モデナの『自伝』を読む(藤内哲也) コラム3 アンドレア・グリッティ - 激動期のヴェネツィア共和国元首(ドージェ)(中平希) コラム4 一六世紀教会国家の統治官モンテ・ヴァレンティ(工藤達彦) コラム5 「世界最古の共和国」サン・マリーノ共和国の歴史と法(阪上眞千子) ■第III部 思想・文化・心性 第13章 フィレンツェ歴史叙述の系譜(三森のぞみ) 第14章 限界リテラシーから見るルネサンス期イタリア社会(大黒俊二) 第15章 中世末期イタリアの遍歴説教師 - 杖と書物とそら豆と(木村容子) 第16章 近世イタリアにおける「名誉の決闘」と騎士道学(北田葉子) 第17章 トスカーナ大公コジモ一世の驚異の部屋(松本典昭) 第18章 ペストは死後世界(煉獄)のイメージを激変させた - 中近世の例話から見る心性の歴史(石坂尚武) コラム6 サヴォナローラとフィレンツェ(小西礼子) コラム7 近現代トリエステにおける中世像(濱口忠大) コラム8 イタリア史研究の新たな拠点 - Biblioteca di Storia Italiana(小野真紀子) 参考文献
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