[商品について]―自分が笑えば鏡の中の自分も笑い、嫌な顔をすれば鏡の中の自分も嫌な顔をする―心身ともに豊かでたくましく育ってほしいと願う大人の思いとは裏腹に、最近の子どもはすぐキレたり忍耐力や寛容さのないと言われている。しかし子どもが社会を映す鏡なのだとしたら、今の子どもに何かを言う前に大人たちが自分をふり返ってみる必要があるのではないだろうか。家庭で、学校で、大人は子どもたちにどう向き合っていくべきなのか、子どもの声に耳を傾けるための「鏡」の書。[目次]はじめに第1章……いまの社会をいかに豊かに生きるか豊かさのなかを生きる豊かさの落とし穴親子での話題の共有化親と同じ道、違った道子どもの夢は親の夢誠意は通じる自分らしく生きる食と心の健康眠らない子ども、眠れない子ども第2章……子どもは社会を映す鏡子どもは変わってきたか?体験学習の少なさが子どもに生活体験を生かす子どものことばの乱れは大人の乱れ家庭で我慢し、学校で暴れる本を読まなくなった子どもたち他人と話すと疲れる子ども「よい子」を演じている子どもたち居場所をもとめる子どもたち学校の池に金魚の大群第3章……大人から子どもに伝えるもの親の顔の表情で赤ちゃんは不安になる親の思うように子どもは育たないが、親のように育つあいさつには年齢差はない期待しすぎは、子どもをダメにする親が何を伝える?子どもは見ている親から子へ伝えるものは――昔話から道徳心を親・子、教師・生徒の逆転の時代家庭での「こころ」の教育とはほめるべきときは、心底からほめる叱るむずかしさ上手な聞き手になる親の一言が大事子の我慢は大人の我慢お父さんと子ども第4章……子どもからおとなへ「でもね」はやめて「間違ってもいいから」はやめて「そんなのわからないの」はやめて「後でね」はやめて「つぎ算数がんばろうね」はやめて「お兄ちゃんどうしてる」はやめて「昔はこうだった」はやめて「あまりがんばらなくてもいいよ」はやめて「あなたを信じているよ」はやめて「あなたのことわかっているよ」はやめて「黙っていては何にもわからないでしょう」はやめて「勉強しないといい学校に行けないよ」はやめて第5章……学校は生きているいまの学校教育いま学校がなすべきこと小学校の低学年でなぜ学級崩壊が子どものサイン、問題行動の芽をどう受けとめ、防止に生かすか個性を生かすことと競争家族旅行は課外活動であるおばさんの一言――同じ目線で注意されると叱られたと思う子どもたち学校の内と外で二つの顔をもつ子ども指導の入らない時間小・中学校へのステップこれからの学校あとがき著者略歴[担当からのコメント]本書の中には子どもに言ってはいけない言葉が書かれていますが、わが身をふり返って思い当たることのある方も多いのではないかと思います。生きる環境が時代と共に変わっていく中で、本当に子どもに伝えるべきこととは何か、ぜひ本書を通じて考える機会を持っていただければ嬉しく思います。[著者略歴]中野 靖彦(なかの・やすひこ)1945年、愛知県に生まれる。名古屋大学大学院教育学研究科教育心理学専攻修士修了。教育学博士。愛知教育大学教授、愛知淑徳大学教授を経て現在、愛知教育大学名誉教授、修文大学短期大学部教授。教育、発達に関する著書に、『子どもの〝こころ〟が見えますか』(霞出版社)、『その子らしさを伸ばす』(第三文明社)、『心の豊かな強い子に育って!』(第三文明社)、『新・子どもの心理』(共著、福村出版)ほか
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