第八六帝国議会における国会の議論の中でも、昭和二〇年三月二二日の牧野良三議員、および三月二三日の木村武雄議員の代表質問演説は圧巻である。編集者としても、非常に魂を揺さぶられるほどの感銘を受けながらの作業であり、やりがいのある仕事であった。帝国議会の歴史的な流れからいっても、「戦争責任追及国会」としての第八九帝国議会における白熱の国会討論。さらには「憲法制定国会」としての第九〇帝国議会での大論戦。これらの議論を理解するためにも、どうしても敗戦約半年前の第八六帝国議会における牧野良三、木村武雄両議員の「断末魔の日本をどうするんだ」という気迫のこもった議論を検討しておかなくてはならない。 特に昭和二〇年三月十日の東京大空襲という大惨事、名古屋・大阪・神戸など中枢都市への猛空爆。そして帝都防衛の最終拠点である硫黄島の全滅が同年三月二一日であった。この硫黄島全滅の報を受けての、三月二二日の牧野良三議員、翌二三日の木村武雄議員の、渾身の大演説であった。この圧倒的な感銘を伝えることが、本書編集の目的である。 令和三年一月五日
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