【概要】世にも精緻な文の祝祭がここに──。西崎憲プロデュースの短文集シリーズ〈kaze no tanbun〉第三弾。「夕暮れの草の冠」をテーマに、稀代の文章家17人が、小説でも詩でもない「短文」を書き上げました。作品同士が響き合い、さらに余白に配された超短文「エピグラム」によって一篇の物語のようにも読める、かつてない破格のアンソロジーです。【著者】(五十音順)青木淳悟/円城塔/大木芙沙子/小山田浩子/柿村将彦/岸本佐知子/木下古栗/斎藤真理子/滝口悠生/飛浩隆/西崎憲/蜂本みさ/早助よう子/日和聡子/藤野可織/松永美穂/皆川博子【目次】小山田浩子「コンサートホール」木下古栗「僕の人生の物語」円城塔「ドルトンの印象法則」斎藤真理子「編んでる線」蜂本みさ「ペリカン」藤野可織「セントラルパークの思い出」松永美穂「たうぽ」日和聡子「白いくつ」青木淳悟「旅行(以前)記」早助よう子「誤解の祝祭」大木芙沙子「親を掘る」西崎憲「病院島の黒犬。その後」岸本佐知子「メロンパン」柿村将彦「髙なんとか君」斎藤真理子「エディット・ピアフに会った日」滝口悠生「薄荷」飛浩隆「緋愁」皆川博子「夕の光」【kaze no tanbunとは】「自分の生涯においてこれを作ったと自慢できる本を作りたい」。日本翻訳大賞の発起人であり、電子書籍レーベル「惑星と口笛ブックス」主催で、「BFC ブンゲイファイトクラブ」などを企画する西崎憲の発案からスタートした、全篇新作の〈短文〉アンソロジーシリーズ。「短文」とは「小説でもエッセイでも詩でもない、ただ短い文。しかし広い文」(西崎氏)。シリーズ通してブックデザインは奥定泰之。第一作「特別ではない一日」(2019年)、第二作「移動図書館の子供たち」(2020年)、「夕暮れの草の冠」(2021年)。
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