科学における進歩とは何か。世界観の変革は、いかにして起るか。 本書は「パラダイム」概念を武器として、未開拓のテーマたる「科学革命」を鋭く分析し、 コペルニクスからボーアまでの科学の歴史に新しい展望を与える。 パラダイムとは広く人々に受入れられている業績で、 一定の期間、科学者に、自然に対する問い方と答え方の手本を与えるものである。 思考の枠組としてのこのパラダイムを打壊し、 自然についての異なった見方を導入することこそ革命にほかならない、 と著者は言う。 科学の社会学、科学者集団の心理学・行動学として大きな反響を呼んだ問題の書である。 著者は、プリンストン大学教授、アメリカ科学史学会会長。 『コペルニクス革命』『量子物理学史資料』の著書がある。
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