会社の社内報に執筆を依頼されたり、新聞に投書するために書いた文章。あるいはエッセーや小説、シナリオのコンクールに応募しようと執筆した自分の文章が、はたして正しくきれいに書かれているかどうか、心配になったことはありませんか。ウェブの検索窓に「文章の書き方」と打ち込んでみると、さまざまな文章講座や本の紹介がどっとあふれて出てきます。その多くが、文章を書くときは「わかりやすく」とか「文を短く」とか「あいまいをなくそう」などと、文章記述のコツを説いたものです。 いずれも正論です。しかし文章を書く上でもう一つ、大切なことがあります。「文章の表記のルールを大事にしよう」ということです。文章が気持ちよくすらすら書けるようになったとしても、句読点の使い方があやふやだったり、漢字や仮名の使い方が間違ったりしていれば、きれいな文章とは言えません。 本書では、美しい文章とか感動的な文章の書き方を説くのではなく、あやまちの少ない、きれいな文章の書き方をめざしてみたいと思います。 社内の告知文を書くにしても、同窓会雑誌に寄稿するにしても、文学賞に投稿するにしても、きれいな文章が書けることは必要なことです。 本書を一読されると、今まで書いてきた自分の文章に、目からうろこが落ちるような、意外な欠点があったことに気づかれることでしょう。そこを修正されると、あなたもプロの文章家に一歩近づかれるはずです。 演習問題も掲載しています。余裕のあるかたは、挑戦してみてください。内容の紹介まえがき第一章 漱石の『吾輩は猫である』をリライトしてみよう第二章 『吾輩は猫である』の表記について調べる第三章 鴎外作品の表記を調べる第四章 一般的な表記上の注意点とまとめ【例題1】北原白秋「思ひ出」より【例題2】立川文庫「孫悟空」より【解答について】あとがき
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