「Yちゃんは、心の中で『さようなら』してたのよね」 そう言ってYちゃんをかばったのです。 子どもたちが全員で「さようなら」の挨拶をする際に「Yちゃん、さよなら言ってないよ! 」と言われた子どもがいました。その際の保育の神様といわれた堀合文子先生の対応です。 その翌日、私はYちゃんの態度を注意深く見守っていました。きかんぼうだったそれまでの彼とは、どことなく雰囲気が違っていました。そして帰り際、自然に「さようなら」の挨拶をしたのです。 「常に子どもの行動を肯定する」。それが保育において大切な基本姿勢であることを、ここで確信したのです。子どもの心を理解する、何事も善意で捉えて考える― 子ども中心主義の保育を実感した瞬間でもありました。 幼児教育の父・倉橋惣三の理論に学び、保育の神様・堀合文子の基で実践を学んだ教育者×経営者・大塚雅一が、未来に必要な生きる力・非認知能力を育む「子ども主体の保育」を実現する手法「キッズアプローチ」について、その理論から実践までを解説しています。 2020年は教育改革の年。保育園・幼稚園から小中高そして大学まで、従来型の教育が大きく変わる時期を迎えました。そのキーワードが「アクティブラーニング」(能動的学習)。 教え込む教育から子ども自らが学ぶ教育へ。 学力テスト、知能テストでは測れない「生きる力」=「非認知能力」をどのようにして育むか?そのヒントがここにあります。子どもに関わる全ての人に読んで欲しい一冊です。 ■概要紹介 第1章 私の歩み~すべては夢から始まった~ 大塚雅一がどのような思いで、どのような経験を経て今に辿り着いたのか、保育者・起業家としての歩みを記しています。小さな部屋で「理想の幼稚園を創る」と思い描き、一歩一歩前へ進み、実現に至るまでをつづっています。 第2章 一人ひとりに寄り添う~自己肯定感を大切にするキッズアプローチ~ 理想とする「子ども主体の保育」をどのように実践しているのか、保育園・幼稚園の現場でのエピソードの数々をお伝えします。「ダメ」と子どもに言わない、子どもにかける言葉は少ないほうがいい、など具体的な実践方法も紹介しています。 第3章 生きる力を育む~非認知能力の大切さ~ 「非認知能力」について、また、乳幼児教育に関する調査・研究、「キッズアプローチ」の目標を具体的に解説しています。 第4章 環境を創る~子どもの感性・挑戦心を刺激する~ 「キッズアプローチ」にもとづく「環境設定」の具体例を紹介しています。また自己肯定感を育てるために必要な保育者の関わり方「子ども同士のトラブル時、すぐに仲裁に入らない」「結果ではなくプロセスを褒める」など多数解説されており、保育者必見の内容です。 第5章 理念でつながる~働く仲間と想いを共有するために~ 保護者や保育者へ理念を伝えるための取り組みを紹介しています。 第6章 新たな夢~挑戦なくして成長なし~ 今後のビジョンを記しています。私たちが思い描き、実践している子ども主体の保育を、日本からアジア各国へ広げていきます。
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