コンピテンシーの考え方は、評価の軸を人という属人的要素におく。日本では明治の時代から人を基準とした仕事の評価に慣れているため、外来の人事思想ではあるが抵抗なく受け入れられたと思われる。何より、人事評価要素の定義づけや評価基準を明確に表現でき、曖昧さを無くすことができるからであり、漠然とした能力評価に悩まされていたため、明確な人事評価を求めていた企業が多かった。しかしコンピテンシーの表現方法は多種多様であり、「コンピテンシー・ディクショナリー」で紹介した行動モデルが全てではない。他の表現方法を望む声があった。それが、資格等級別のコンピテンシー評価基準である。むしろこの方が具体的な行動モデルよりも汎用性が広く、業種や企業規模を問わず人事評価制度として運用しやすい。そこで第5版(改訂増補版)では全体の改訂を行うと同時に、第14章を増補し、「資格等級別のコンピテンシー評価基準事例」と「コンピテンシー評価要素定義例を紹介」している。
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