全三部作がこの一巻に! 『苦海浄土』は、「水俣病」患者への聞き書きでも、ルポルタージュでもない。患者とその家族の、そして海と土とともに生きてきた不知火の民衆の、魂の言葉を描ききった文学として、“近代"なるものの喉元に突きつけられた言葉の刃である。半世紀の歳月をかけて『全集』発刊時に完結した三部作(苦海浄土/神々の村/天の魚)を全一巻で読み通せる完全版。 [新版あとがき]石牟礼道子 [解説]赤坂真理・池澤夏樹・加藤登紀子・鎌田慧・中村桂子・原田正純・渡辺京二 ---------- 第一部 苦海浄土 第一章 椿の海 第二章 不知火海沿岸漁民 第三章 ゆき女きき書 第四章 天の魚 第五章 地の魚 第六章 とんとん村 第七章 昭和四十三年 〔資料〕紛争調停案「契約書」(昭和三十四年十二月三十日) 第二部 神々の村 第一章 葦 舟 第二章 神々の村 第三章 ひとのこの世はながくして 第四章 花ぐるま 第五章 人間の絆 第六章 実る子 第三部 天の魚 序詩 第一章 死都の雪 第二章 舟非人 第三章 鳩 第四章 花非人 第五章 潮の日録 第六章 みやこに春はめぐれども 第七章 供護者たち あとがき――全集版完結に際して あとがき――『神々の村』刊行に際して あとがき [解説] 驚くべき本 赤坂真理(作家) 重層的な“ものがたり" 池澤夏樹(作家) 深々と命を生きる 加藤登紀子(歌手) 水俣を抱きしめて 鎌田 慧(ルポライター) 生き方の純度と魂の香りを壊さぬ文明を求めて 中村桂子(生命誌研究者) 「現代医療の原点」というべき作品 原田正純(医師) 巨大な交響楽 渡辺京二(評論家)
人気のある作家
Audible Studios (151) 司馬遼太郎 (73) KADOKAWA (70) 夏目 漱石 (66) 太宰 治 (62) 新日本文学電子大系出版会 (56) 豊島 与志雄 (55) 池波 正太郎 (54) 牧野 信一 (54) 京極 夏彦 (48) 坂口安吾 (47) 池井戸 潤 (41) 芥川 龍之介 (40) 村上 春樹 (39) 東野 圭吾 (39) 林真理子 (39) 宮沢 賢治 (38) 森 博嗣 (36) 松岡 佑子 (32) 宮部 みゆき (28)