【特集にあたって】2017年、2018年のJSAPSを中心に行った本邦における美容手術件数の統計によると、スレッドリフト手術は二重手術に次いで2番目に多い美容手術となっている。私が20年ほど前にフェイスリフトを始めた頃は、リフト手術といえば耳の周囲をしっかりと切開して、広範に剥離操作を行いSMAS層を引き上げる本格的なフェイスリフトがほとんどで、スレッドリフトはごくわずかな症例数しかなかった。しかし現在はフェイスリフト手術の約95%をスレッドリフトが占めるようになっている。このような状況になってきた要因としては、患者サイドとドクターサイドの両方の要因が関係している。前者においては、仕事をしながら、長い休みを取ることなく、より簡単に顔面のたるみを改善したいという患者層が増えてきたことである。そして後者においては、糸および施術法の改善により、スレッドリフトがより安全に効果的に行われるようになってきて、これら患者の要求をある程度叶えられるという段階まで進歩してきたためと考えられる。このような状況のなかで、今一度スレッドリフトの効果と若返りに対する影響度を見直してみたいと考え、本特集では現在、スレッドリフトを積極的に行っているスペシャリストの先生10名にお願いして、各人が最もよいとして行っているスレッドリフトの代表的な症例をお示しいただき、使用したスレッドとその特徴、その使用方法について詳しく解説していただくとともに、施術するうえでの注意点についても言及していただいた。10名がそれぞれ異なった施術を行っており、異なった結果を出しているのが興味深いが、明日からでも実践できるように具体的に詳しく解説いただいたので、読者の方々には自分に最も適する方法を選んでいただき、参考にされ診療に生かしていただければ幸いである。鈴木芳郎(ドクタースパ・クリニック 院長)【目次】〔特集〕1.TESSLIFT SOFTによるリフトアップ効果2.全体のバランスと長期経過を重視したスレッドリフト治療3.スレッドリフトによる若返り術4.マリオネットラインに対するスレッドリフト5.当院におけるスレッドリフト6.スプリングスレッドリフト7.TESSLIFT SOFTを用いたスレッドリフト8.PCLスレッドリフトによる若返りの経験―当院の方法―9.スレッドリフト―施術コンセプトと複合治療―10.3種のスレッドの使い分け〔連載〕弁護医師の法律ケミカルピーリング
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