日本文学の最高傑作『源氏物語』。 現代の読者が、少しでも平安社会の意識と記憶を知り、その空気に身を浸しながら読めば、 物語をもっとリアルに感じることができるのではないか。 本書は、平安人の世界を様々な角度からとらえ、 読者を誘うことを目指した一冊。 全65編のほか、五十四帖のあらすじ、主要人物相関図、平安の暮らし絵図なども収録。 【目次・タイトルの抜粋】 ◆第一章 光源氏の前半生◆ 一帖「桐壺」後宮における天皇、きさきたちの愛し方 二帖「帚木」十七歳の光源氏、人妻を盗む 三帖「空?」秘密が筒抜けの豪邸…寝殿造 四帖「夕顔」平安京ミステリーゾーン 五帖「若紫」そもそも、源氏とは何者か? 六帖「末摘花」恋の〝燃え度?を確かめ合う、後朝の文 七帖「紅葉賀」暗躍する女房たち 八帖「花宴」顔を見ない恋 九帖「葵」復讐に燃える、父と娘の怨霊タッグ 十帖「賢木」祖先はセレブだった紫式部 十一帖「花散里」巻名は誰がつけた? 十二帖「須磨」流された人々の憂愁 十三帖「明石」紫式部はニックネーム? 十四帖「澪標」哀切の斎宮、典雅の斎院 十五帖「蓬生」待ち続ける女 十六帖「関屋」『源氏物語』は石山寺で書かれたのか? 十七帖「絵合」平安のサブカル、「ものがたり」 ※ほか16編収録 ◆第二章 光源氏の晩年◆ 三十四帖「若菜上」前半 紫の上は正妻だったのか 三十四帖「若菜上」後半 千年前のペット愛好家たち 三十五帖「若菜下」前半 物を欲しがる現金な神様?住吉大社 三十五帖「若菜下」後半 糖尿病だった藤原道長?平安の医者と病 三十六帖「柏木」病を招く、平安ストレス社会 ※ほか6編収録 ◆第三章 光源氏の没後◆ 四十二帖「匂兵部卿」血と汗と涙の『源氏物語』 四十三帖「紅梅」左近の〝梅?と右近の橘 四十四帖「竹河」性悪女房の問わず語り ◆第四章 宇治十帖◆ 四十五帖「橋姫」乳を奪われた子、乳母子の人生 四十六帖「椎本」親王という生き方 四十七帖「総角」前半 乳母不在で生きる姫君 四十七帖「総角」後半 薫は草食系男子か? ※ほか9編収録 ◆第五章 番外編 深く味はふ『源氏物語』◆ 番外編一 平安人の占いスタイル 番外編二 平安貴族の勤怠管理システム 番外編三「雲隠」はどこへいった? 番外編四 時代小説、『源氏物語』 番外編五 中宮定子をヒロインモデルにした意味 参考文献/ 主要人物関係図/ 平安の暮らし解説絵図(平安京 大内裏 後宮 寝殿造 男性の平常着 女性の正装と平常着) あとがき/索引
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