パソコンよりスマートフォンを使う学生が多くなって、スマートフォンは使えますが、パソコンが使えない学生が増えています。また、遠隔授業の際に、パソコンを持っていない学生の場合は、パソコンを通じて遠隔の演習を行うことができません。そこで、登場するのがRaspberry Pi です。Raspberry Pi 3のときは、ブラウザなどの動作が少し遅いと思っていましたが、Raspberry Pi 4になって、普通に使えるようになってきました。ただし、CPUがかなり熱くなりますので、放熱は必要になります。 実験をする際に、学生が密にならないように、同じLAN内の別の部屋で実験を行う場合を想定して、VNCによって、リモート画面を操作できるように設定します。VNC(Virtual Network Computing)は、ほかのパソコンなどの画面を自分のパソコンに呼び出して、自分のパソコンから操作できることです。VPN(Virtual Private Network)とは違います。これで、校内の離れている部屋で実験中の様子や指示を直接行うことができます。 Raspberry Pi 4とArduinoがあれば、遠隔でも授業が可能で有り、IoTを学習する大変優秀なデバイスです。これにOpenPLCを用いることによって、シーケンス制御の学習がパソコン不要でできてしまいます。Raspberry Pi 4+Arduino+OpenPLCでシーケンスの制御を基礎から勉強してみましょう。 本書では「Re7:50歳から始めるラズベリーパイ -ArduinoでOpenPLC編-」のOpenPLCの使い方を中心にまとめました。シーケンスの応用的な実験装置である、エレベータ実験装置をSDGsを考慮して段ボールで作成し、制御するところも解説しています。ぜひ本書を利用して、シーケンス制御の基本を学びましょう。Raspberry Pi+Arduino UNOとOpenPLCでシーケンス制御 目次1.まえがき ・・・・・42.ラズベリーパイ ・・・・・5 2.1ラズベリーパイ4 モデルB 2.2ラズベリーパイのOSのインストール (1)OSのダウンロード (2)USB,HDMI等の接続 (3)OSのセッティング (4)USBメモリ (5)画面のコピー (6)有線LANで接続したいとき (7)日本語入力の設定 (8)キーボードの設定 2.3 Arduino UNO 2.4 Arduino-IDEのインストール 2.5 OpenPLCのソフトウエアのインストール (1)OpenPLCエディタのインストール (2)Arduino FIRMWAREのダウンロード (3)Runtimeのインストール (3)Arduino IDEのダウンロード (4)動作確認3.シーケンス基本回路 ・・・・・64(1)a接点、b接点(2)基本論理回路(3)シーケンス基本回路 例題(1) 例題(2)4.実験に使う素子 ・・・・・77 (1)LED (2)可変抵抗器 (3)CDSセル (4)モータードライバー (5)リードスイッチ (6)フォトカプラ5. OpenPLCによるシーケンス制御 ・・・・・82 (1) 自己保持回路(停止優先回路) (2) ON/OFFを繰り返す回路(第5章 例題7) (3)一定時間後ONとなる回路(第5章 例題10) (4)周期動作回路 (5)10回ボタンを押すと点灯する回路 (6)アナログ入力の回路 (7)アナログ出力の回路 (8)アナログ入出力の回路 (9)モーターの制御6.エレベータ実験装置の製作と実験 ・・・・・123 6.1 エレベータ実験装置の製作 (1)実験回路 (2)実験装置 ①カゴ部 ②本体部 6.2 エレベータ制御実験 <実験回路-1> <実験回路-2> <実験回路-3> <実験回路-4>7 VNC ・・・・・140 7.1 ラズベリーパイのVNCの設定 7.2 パソコンのVNCの設定 7.3 リモート接続付録(エレベータ実験装置設計図) ・・・・・153参考文献 ・・・・・155
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