第I部では、他の文法モデルとの対照も交えて認知文法の独自な枠組みを詳細に解説し、それがいかに現実の言語使用から必然的に導かれ、第2期と呼ばれる近年の進展を要請するものであるかを示す。第II部では、「構文」概念の拡大と変遷の観点から様々なアプローチの意義と問題点を明らかにし、構文文法の多様な発展の様子を跡付けて現状を概観する。あわせて、隣接関連領域への応用などの今後の展望についても論じる。
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