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本の説明

39歳でアルツハイマー型認知症と診断されて7年、全国を飛び回り、300人を超える認知症当事者と対話し続けている著者だから書けた当事者の「本音」。認知症になっても「なにもわからなくなったり」「なにもできなくなったり」するわけではない。周囲の「やさしさ」が当事者を追い詰め、やがてすべてをあきらめさせられていく。症状をさらに悪化させる「ストレス」という最大のリスク。いまだに専門家の間でも根強い「偏見」を脱し、診断されてもよりよく生きていくために必要なこととはなにか。「なにができて」「なにができなくて」がわかれば、できないことを補うために「どう工夫すれば」いいかが考えられる。認知症当事者700万人時代を迎え、すべての人のすぐ隣にある世界を知るためのガイド。

著者 認知症の私から見える社会 (講談社+α新書):丹野 智文