現代アメリカ文学の傑作と謳われる名著。父が死に、母も死に、ぼくは5歳のとき祖父母と暮らすようになった。背が抜きんでて高い祖父は、チェロキー族の血が半分まじり、祖母はまったくのチェロキーだった。バスを降り、3人で黒々とした山ふところに入っていった。小川にかけられた丸木橋を渡ると、山を背にして、丸太小屋がかかていた。そこが、ぼくたちの家だった。 祖母は、やさしく歌い出した。 「…リトル・トリーはひとりぼっちじゃない…」 それは、山のきょうだいたちの、ぼくを歓迎する歌だった。ぼくには「リトル・トリー」という名がついていた。翌朝から、「リトル・トリー」は、母なる大地と、チェロキーのおきてを学んでいく。本当の愛、勇気、誇りとは何か、を読者に問いかけてやまない、心打たれる名著。
人気のある作家
Audible Studios (151) 司馬遼太郎 (73) KADOKAWA (70) 夏目 漱石 (66) 太宰 治 (62) 新日本文学電子大系出版会 (56) 豊島 与志雄 (55) 池波 正太郎 (54) 牧野 信一 (54) 京極 夏彦 (48) 坂口安吾 (47) 池井戸 潤 (41) 芥川 龍之介 (40) 村上 春樹 (39) 東野 圭吾 (39) 林真理子 (39) 宮沢 賢治 (38) 森 博嗣 (36) 松岡 佑子 (32) 宮部 みゆき (28)