障害者雇用・就労政策の大転換の、「その後」を追う 平成25年に障害者差別解消法の制定と障害者雇用促進法の改正がなされ、大きな期待とともに始まった新たな障害者雇用・就労政策。しかし法の理念は一夜にして、そして思い描いた通りに実現するわけではなく、そこには「現場」における関係者の様々な受け止めや試行錯誤がありました。 そこで本書は、雇用率の引上げ、差別禁止・合理的配慮義務の導入、一般就労移行施策といったものが障害者雇用・就労の「現場」でどう受け止められ、かつどのような影響を与えたかに着目。特例子会社やA型事業所・B型事業所へのインタビュー・ヒアリングやアンケートに基づいた実地調査の結果をもとに実証的な分析を加え、今後の障害者雇用・就労をめぐる法制度がどのように発展していくべきかの展望を探ります。【目次】第1章 なぜ「現場からみる」のか?:研究の背景 第1節 本書における研究の背景 第2節 障害者雇用・福祉的就労政策のあゆみ 第3節 現行制度第2章 現場はどうなっているか?:実態調査の実施 第1節 調査概要 第2節 質問票調査調査の集計結果 第3節 インタビュー調査 第4節 現場の声:質問表調査およびインタビューから第3章 会社・事業所のあり方のモデル分析 第1節 多様な運営方針の可視化 第2節 各スコアを用いた分析と類型化第4章 法と法以外のものの役割:現場からみえること 第1節 法制度の影響 第2節 ネットワークの役割第5章 法と実務をつなぐ雇用・就労政策 第1節 各制度の役割と機能 第2節 障害者雇用・就労法制の将来像
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