心不全は病態の複雑さゆえ, 死亡率・再入院率の高さが問題となっており, 適切な検査・診断により, その病態を的確に把握して最適な診療・管理を導いていくことが重要とされている。しかし検査は標準化されにくいため, 必要な検査が実は行われておらず, 適切な診療のタイミングを逃すケースが少なくないといわれている。本書の最大の目的は, こうした検査のし忘れを防ぎ, 心不全の最適な診療・管理を行うために, 誰もが各病態・原因疾患・時間軸などに応じて必要な検査をオーダー・実施することができるセット検査の標準的なマニュアルを提示することである。また, 確定診断に至るプロセス, 検査選択の意義, 所見の読み方や活かし方を解説することにより, マニュアルを応用しながら患者の多様な病態に対応できる検査・診断スキルを養う内容となっている。本書は, 『ザ・マニュアル 心不全の心カテ』(2018年4月刊行)の続編として, 日本の心不全検査の共通言語(バイブル)となる内容を世に提示する1冊である。【目次】I. 心不全の検査はどうあるべきか 心不全の検査はどうあるべきかII. 心不全の時間軸に基づくセット検査 急性心不全の入院時セット 急性心不全の経過中セット 急性心不全の退院時セット 慢性心不全の初診時セット 慢性心不全の経過中セットIII. 心臓の病型に基づくセット検査 拡張型心筋症様心臓 肥大型心筋症様心臓 弁膜異常 肺高血圧症 心膜液 胸水・腹水IV. 原因疾患に基づくセット検査 心筋炎) 心臓サルコイドーシス 心臓アミロイドーシス ファブリー病 膠原病 神経筋疾患(筋ジストロフィー) ミトコンドリア病V. セットに用いる検査項目を理解する BNP/NT-proBNP 心筋トロポニン 腎機能と尿検査 肝機能 電解質 凝固線溶系マーカー 心エコー図検査 心臓MRI 心筋シンチグラフィ/PET [CHECK! ] 心筋シンチグラフィ/PET検査のポイント
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