本書は人類史上有数の影響力を持ったRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ』(D&D)を作った人物の物語である。 一九七四年、アメリカ合衆国ウィスコンシン州の小さな町の靴の修理屋が、一つのアイデアに行き当った。そのアイデアは世界の大衆文化を永遠に変えてしまうものだった。それがすなわちロールプレイング・ゲーム(RPG)。 靴の修理屋の名前はゲイリー・ガイギャックス、彼の作ったゲームは『ダンジョンズ&ドラゴンズ』(D&D)という。数年のうちにD&Dは世界中で流行した。だがそこへ次々と災難がふりかかる。 「D&Dには心理学上の危険がある」という恐ろしい告発。D&Dと悪魔崇拝を結びつける主張。金のかかる裁判沙汰。社内抗争。経営ミス。これらすべての結果、D&D自体はついに完全に世の中の主流となるには至らない。けれども、この見過ごされやすく、誤解されやすいゲームは、以前に思われていたよりも大きな影響を世界に及ぼしていたのだ……。 ダンジョン・マスター:君は海賊船の甲板に立っている。すでに打ち倒した数人の賊が君の足元に横たわっている。さあ、君はどうする? プレイヤー(騎士アーゲイリー):死体をあさるよ。まず海賊船長から始める。 ダンジョン・マスター:君は甲板の端まで歩いてゆく。そこに海賊船長の死体がある。死体の持ち物をあさると、君の盗まれた持ち物がいくつか出てくる。中にはあの「啓示の鍵」もある……。
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