介護者になる日は突然やってくる――。最期を迎えたあと、「やり切った」と思える介護であるためにあなたは今何ができますか? 超高齢社会が進むなか、介護を必要とする高齢者の数が年々増加の一途をたどり、病の早期回復を見込めない高齢者は在宅での介護を余儀なくされるケースは少なくありません。ところが、多くの人が漠然と、いつかは介護や看取りがやってくるだろうという意識をもってはいますが、具体的な準備まではできていないのが現状です。いざ介護が始まってみると、自分の時間を削らなければならないストレスや疲れ、そういった悩みをどこに相談すればいいのか分からないという不安を抱えてしまうことも。本書では、一人で両親の介護から看取りまでを行ってきた著者が、自身の介護体験をもとに、在宅医として見てきた患者やその家族の課題とどう向き合ってきたのかを明らかにしていきます。いずれやってくる未来に備えて、ぜひ読んでいただきたい一冊です。--------------------目次-------------------はじめに第1章 在宅介護は突然に―― 父の介護で大学病院を辞め、実家へ戻る第2章 初めての介護は医師でも大変だった―― 医療の知識と経験だけでは対応できない在宅介護の現実 第3章 進行する病に緊張で息が詰まる日々―― 両親の介護と仕事の両立に奔走第4章 痛みを隠して亡くなった母―― 後悔から見つめなおした父の「看取り」 第5章 必ず訪れるその日のために―― 「在宅医」として家族に知ってほしいことおわりに
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