11歳から14歳までの3年半、不登校やひきこもりを経験し、生きることが辛いほどの孤独に苦しめられた吉藤健太朗。 中1の夏、ふとしたきっかけで出場することになったロボットコンテストで奇跡の優勝を果たす。 師匠と呼ぶ先生との出会いを経て高校に進学後は、画期的な車椅子の発明から世界最大の高校生の科学大会「Intel ISEF」でみごと栄冠に輝く体験をすることに! ところが……。 それまでの辛い経験、努力が報われたことや、栄えある受賞の誇らしさを感じながらも、猛烈に湧き上がってくるのは「自分は何のために生きているのか」という強烈な不安感だった。 黒い白衣に身を包み、分身ロボットの開発やALS患者のコミュニケーション技術の研究で国内外から注目されるロボットコミュニケーターによる、初めて胸の内を綴った書き下ろしノンフィクション。 人生のいろいろな壁を、常識破りやクレイジーと言われる方法で突破しながら、"理論"ではなく"感覚"でロボットを研究する筆者の思考回路、発想法が詰まった、自分のあらゆる可能性の扉を開きたくなる1冊。
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