タイトルAIとVR時代の意識論サブタイトル人工知能というフィクション本書紹介 時代はAI(人工知能)とVR(仮想現実)の技術革新を加速させている。健康や家族といったプライベートなものから、教育、企業、金融など社会的インフラにいたるまで、幅広い領域で革命的な変化が起きている。これらの衝撃に耐え、延命するために知るべきことがある。私達の心の源泉と行末を知ることである。本書は、現在と近未来で中軸となる者達に、必要な知的武装を呼びかける。 テクノロジーの進化という、大海の嵐の中で多くの人々が混迷に陥っている。人々は海図と羅針盤を求めており、本書はそれに応える内容となっている。ヒトの思考と意識という宝物のような存在は、どのような背景で生まれ、どのような特異性を持っているのだろうか?ヒト意識の模倣に始まった人工知能(や人工意識)にはどのような成立要件が必要なのだろうか? こうした問いに、思想家も哲学者も脳科学者もエンジニアも十分な解答を開示していない。本書は鏡像や夢想や植物から、体動や虚像や視聴覚の連動から学び、そして読者とともに、地球の始まりから太陽系を超える悠久な旅を行い、私達の思考と意識を紐解いている。そもそも宇宙は生物や意識の発生のために準備されたわけではない。私達の知らない多くの異形・亜型を想像することができる。 本書は、人工知能の可能性に、自身の頭脳を投資しょうとする若者に、自身の時間と資本を投資しようとする壮年に、そして、既製の知識に飽き、真の知恵に飢えた高年に、哲学書や科学書を超えた意識論として重宝されることだろう。本書の内容 現代脳科学は、ヒト意識をどのように可視化するのか?脳科学研究を牽引する5グループの示す意識の可視化画像を紹介する。 鏡像は、いにしえの水鏡から始まった。そこに映る自身の瞳にミラーシリーズが反響している。 睡眠と夢想は如何にして思考を育てたか? 私達はどのようなものに『意識』を感じるのか? 思考の加速ツールである圧縮表象と推論形成はどこから来たのか? 体動と思考には類似点がある。 精神活動である内的世界は外的世界を模倣する以外に成立し得ない。 思考と意識が成立するうえで、その成長段階を回避することはできるのか? 黙読・内視からみる視聴覚の連動。 ヒトはその風景になぜ情緒を感じるのか? 小脳が人類を育てた理由。 植物は私達を見つめている。 人の脳と無縁で独立した意識のシステムを創造する前に、ヒト脳を知ろう。 宇宙に浮かぶ地球型生命圏の成立。 ヒト意識以外に、複雑で解決能力を持ったものには何があるのか? 人工知能や人工意識を自然史の最高産物たるヒト意識を乗り越える存在と位置づける。本書は、意識を解体し、意識の生成を科学する、医師による新たな意識論である。著者名黒川 衛著者プロフィール1957年生まれ、北九州八幡で育ち、鹿児島ラサール高校卒業、長崎大学医学部卒業す。内科臨床研鑽の後、研究医として脳科学、脳解剖学を専攻。長崎大学医学部教官時代(准教授)には、齧歯類の行動科学の教科書を制作し、マウスカラーアトラスと写真で見る脳実験マニュアル(羊土社)は、全国の主要な医科薬科系大学図書館全てに納品されている(202の大学図書館に所蔵(https://ci.nii.ac.jp/books/))。その後、再び臨床医として経験を積み、多くの提言を行い、初めて勤務医の全国組織を立ち上げ、全国医師連盟の創始者として活躍した。(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%A8%E5%9B%BD%E5%8C%BB%E5%B8%AB%E9%80%A3%E7%9B%9F)現在は、一臨床医として九州在住の内科勤務医として地域医療に従事しつつ、精力的に脳研究を行っている。医学部教官として教科書を製作し、医療政策提言組織立ち上げなどの経験を持ち、脳研究と社会状況に鋭い嗅覚を持つ現役医師である。
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