「本能寺の変」に今も残る多くの疑問は、「光秀実行犯」を否定することで解明できる――・信長父子の遺体はなぜ見つからなかったのか・定宿でない本能寺にあえて泊まった理由・死の前日に信長はなぜ茶会を強行したのか・「信長公記」の不自然な記述から導き出される真実・信長は凶行の直前まで光秀を信頼していた本能寺の変は、「勝者=秀吉」によって作り換えられた歴史である。歴史では、しばしば「誰かによる書き換え」が横行する。そして、やがてそれが通史として正当化し、安易に居直ることがある。「本能寺の変」も四百三十年以上、愕くほどの誤謬と、安易な伝承に騙されて来た歴史事象だけに、これから実証史学の厳しいメスを入れて再構築していかねばならないのである。 「間違いだらけの本能寺の変」を指摘されて困る研究者・作家諸氏がたくさんおられるので、どうか心してご吟味いただきたい。(著者の言葉)
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