みなさん、初めまして。牛田宰です。 私は、平成27年4月に裁判所職員(総合職・大卒区分)として採用され、裁判所事務官として東京地裁事務局総務課広報係、裁判所書記官として東京地方裁判所刑事事件部及び民事事件部で仕事をしてきました。実際に膨大な量の法的紛争を扱い、裁判官とも議論する中で、高度な法的思考力と実務能力を磨いてきました。 本書では、法律科目が課されている各種試験を受験される方や法律問題に関心のある方を対象に、法的思考力を効率的に身につけるための学習法、試験で高評価を得る方法、法律問題の考え方などをお伝えします。 「法律に興味を持ったので六法を開いてみたけれど、条文が難解で内容が理解できない。」、「事例問題を見ても、どのように法律を使って問題解決をすべきかがわからない。」。そこで、多くのみなさんは、どう勉強をしたら効率的か、どの問題集を使うべきかなど、いろいろと調べたりされると思います。 しかし、そうして得られた情報には、受験に対応するための小手先のテクニックが多く、本質的な学習方法はあまりありません。法律の学習は、間違った勉強をしていると修正不可能になってしまい、勉強をしても何も身につかず、膨大な時間を無駄にすることになりかねません。 実際に法律を使って仕事をしたり社会生活を送るにあたっては、そのような安易な方法は通用せず、しっかりとした法的思考力と十分な知識を身につけることが必要不可欠です。結果として、それが試験で高評価を得ることにつながります。本書の内容を十分に理解して法律問題を考える訓練を積んでいただければ、あらゆる法律を読み解き、解釈、適用する基礎的な能力が得られます。 また、すでに法律の学習をされている方のために、間違った勉強方法をご紹介し、一日も早く修正できるように、その改善方法についてもお話します。 本書では、私が裁判所で実際に法令を使って紛争解決に携わってきた中で培った経験や技術を余すところなくお伝えしており、法律に関心のあるみなさんが効果的に法的思考力を身につけられる一冊となっていると確信しています。そして、ここで得られた思考力は、法律問題を考えるときだけでなく、それ以外の様々な事象を考えるときにも効果を発揮します。 ぜひ、何度も読み返していただいて、十分な思考力を獲得し、それぞれの社会活動に生かしていただけたら幸いです。
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