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国際関係史から世界史へ (MINERVA世界史叢書3)

「国民国家」が成立した一九世紀後半以降、世界史はナショナル・ヒストリーの並列ないし寄せ集めとして考えられてきた。本書は、一九世紀中頃から現代に至る諸地域の歴史を、相互に「関係」づけながら世界史として構想する試みである。直接的な交渉、接触、対立のほか、間接的な影響や反応、場合によっては比較も含め、政治・経済だけでなく文化や思想的な面も視野に入れて複眼的に検討する。 【目次】 序 章 国際関係史から世界史へ(南塚信吾) 1 本書の方法 2 本書の構成 第I部 帝国主義の時代 第1章 アヘン戦争・明治維新期の世界史──1840~95年(三谷 博・川島 真) 1 グローバル化の東アジア波及 2 19世紀前半の東アジア社会 3 西洋勢力の進出 4 中国・日本・朝鮮の変化 5 「東アジア」の形成 6 日清戦争による変化──東アジア近代の転換 第2章 二つのベルリン会議の時代(南塚信吾) 1 ビスマルクの平和 2 ベルリン条約体制─1877~82年 3 清仏戦争──1884~85年 4 「アフリカ大反乱」──1880年代後半 第3章 「1900年」の国際関係と民衆(永原陽子) 1 帝国主義の戦争と暴力の連鎖 2 移動と統治 コラム1 朝鮮から見る──1900年(趙 景達) 第II部 二つの体制の時代 第4章 「第一次世界大戦」期の世界史(藤田 進・小林昭菜・南塚信吾) 1 アジアと第一次世界大戦 2 世界大戦としての第一次世界大戦 3 転機としての1917年 4 終戦と反革命 5 「民族自決」の「連動」 6 東アジアでの「民族自決」をめぐる戦い 7 シベリアと日本 コラム2 東アジアから見る──1917年(浅田進史) 第5章 「1930年」の国際関係と民衆(三宅 立) 1 「世界恐慌下を最底辺で生きる」 2 ロンドン海軍軍縮会議とヤング案 3 大不況下のアジア─「開発」・「工業化」と民衆 4 ニューディール・ナチズム・一国社会主義と農村 コラム3 越境する地下活動のネットワークと植民地警察(鬼丸武士) 第6章 「1945年」の世界──東欧・中東・沖縄・シベリアの視点から(藤田 進・小林昭菜・南塚信吾) 1 ヨーロッパの「終戦」 2 ポツダム会談 3 原爆投下と日本の戦後体制 4 アジア諸国の「解放」 5 東欧・東独の「民主主義」 6 中東・バルカンの危機──1946~47年 7 トルーマン・ドクトリンとマーシャル・プラン 8 東欧の「大転換」──1947年9月~48年12月 9 協調の対日政策 10 中東戦争と石油支配──1948年5月~49年2月 11 アジアの「冷戦」──1949年 コラム4 朝鮮・台湾から見る──1945年(外村 大) 第7章 世界史における「1956年」──ベトナムとハンガリー(古田元夫) 1 ジュネーヴ協定締結以降のベトナム 2 レ・ズアンの「南ベトナム革命提綱」 3 ハンガリー革命に至る経過 4 米国とハンガリー革命 5 ハンガリーの中立化について コラム5 スエズから見る──脱植民地化と冷戦の交錯(佐々木雄太) 第III部 脱植民地化の時代 第8章 「変化の風」のもとで──「1960年」の国際関係と民衆(木畑洋一) 1 「変化の風」と1960年という時代 2 加速する脱植民地化 3 冷戦と脱植民地化 4 核戦争の脅威と反核運動 5 「変化の風」と日本 6 さまざまな「変化の風」 コラム6 シャーリー・グレアム・デュボイスの軌跡(富永智津子) 第9章 世界史の中の「1968年」(油井大三郎) 1 「1968年」──記憶と歴史のあいだ 2 「1968年」の国際性 3 各国それぞれの「1968年」 4 「1968年」の世界史的意義 コラム7 東欧から見る──1968年(林 忠行) 第10章 「長い1980年代」の世界──社会主義の衰退とネオ・リベラル(南塚信吾) 1 中越戦争後のアジア 2 イラン革命とその意義 3 ネオ・リベラルの攻勢 4 ペレストロイカとその影響 5 ソ連崩壊と湾岸戦争 6 地球環境問題 おわりに──冷戦後の時代 人名・事項索引

著者:南塚信吾
Isbn 10:4623088715
Isbn 13:978-4623088713
によって公開:2020/9/24
ページ数:376ページ
出版社 国際関係史から世界史へ (MINERVA世界史叢書3):ミネルヴァ書房