<目次>第一章◎「かわいいね」「すごいね」と褒めていませんか?それ、NGです!◎幼少期に自己肯定感を持てなかった子はそれを生涯引きずります◎「みんな」からの「いいね!」を求めつづける人生は幸せでしょうか?第二章◎自己肯定感ゼロの子供時代◎渡米、サッカーとの出会い◎モンテッソーリ教育との出会い第三章◎「なんとなく子育て」を脱却しよう!◎戻れる場所がある子は成果を出せる◎家こそがいちばん大事な教育機関です!はじめに 子供にとって「いい母親の条件」とはなんでしょうか? 皆さん、こう聞かれるとドキッとするのではないでしょうか。「私はこの子にとって、いい母親だろうか?」「この子に、ちゃんといい母親だと思われているだろうか?」 子供を大事に思っているあなたのようなお母さんこそ、常にこの不安を抱えて子育てに向き合っていることでしょう(※もちろん、父親のあなたも、一緒に子育てをする時代です。ここで言う「母親」とは、赤ちゃんに愛情を与える最初の人という意味ですので、そのように読み進めてください)。「子供にとって、いい母親とは何か」 この問いに対するひとつの答えがあります。 ハーロウという心理学者が行った、サルの赤ちゃんを使った有名な実験をご存知でしょうか。 生後すぐのサルの赤ちゃんを、代理の母親人形に育てさせるという実験です。・針金で作られた、冷たい金属の母親人形(ただし、哺乳瓶から乳が出る)・毛皮のような布で作られた、温かい母親人形(乳は出ない) この二つの代理母を与えたところ、サルの赤ちゃんがずっとしがみついていたのは、乳が出る金属の人形ではなく、乳は出ないけれども布で作られた柔らかく温かい人形だったのです。「乳をもらえる相手に子供は愛着を持つ」と思われていた当時においては、センセーショナルな実験結果でした。 ハーロウは条件を変え、様々な心理実験を繰り返しました。 その結果分かったことは、サルの赤ちゃんが母親人形を愛する条件は、温かく、柔らかいこと。そしてできれば、動くこと。 この条件を持つ母親人形を、小ザルはどこまでも愛し、求めることが分かったのです。 私たちにとって、「いい母親の条件」は、たくさんあるように思えます。 ○○しなければならない、△△できなければいけない、××してはいけない……。 しかし、あなたの子供にとっては、このような表面的な母親という役割よりも笑顔で抱きしめてくれることが大切なのです。 あなたの体はきっと、温かく、柔らかいでしょう。 子供はそれだけで(つまりあなたが「生きている」というだけで)、どのような状況においても、あなたを無条件にどこまでも愛しているのです。「愛さないことはできない」のです。 教育はとても大切ですが、それだけが本質ではありません。 大好きなお母さん、お父さんが、自分に笑顔を向け、そして抱きしめてくれるのが、子供にとっての一番の望みであるということを覚えておいて下さい。
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