一般歯科医院で簡単に行えるLBC 検査方法と各疾患・病変の症例をまとめた実践的入門書! ! 【目次】 ●近年、口腔がんの早期発見手段として注目されている液状化検体細胞診(liquid based cytology: LBC)は、 患者さんに低侵襲であるとともに一般歯科医師や研修医などの未経験者や初学者でも簡単に行えて、保険点数も算定できることから早期普及が望まれます。 ●本書は、歯科医院におけるLBC実践と、判定結果が検査機関から報告された際の患者さんへの説明に活用できるようまとめています。 ●正常な口腔粘膜の状態を示したうえで、各種疾患・病変像を豊富に提示。“マクロで"、“組織で"、“細胞で"、目で見て口腔がんがわかります。 はじめに Chapter 1 口腔がんの早期発見における口腔細胞診の重要性 (田沼順一) 1:わが国の口腔がんの現状 2:口腔細胞診の意義 Chapter 2 検査の依頼 1:口腔内写真の撮影法(片倉 朗) 1)診断のための口腔内写真の有用性 2)口腔粘膜疾患の写真の撮り方 3)口腔粘膜病変を写真で記録するときの注意 2:細胞診の検査依頼書・申込書の記載と保険請求(松坂賢一) 1)検査の依頼方法 2)細胞診の保険請求 3:検査依頼についてのFAQ(田沼順一) Q1 細胞診を実施した場合の保険点数・請求の実際について教えてください Q2 細胞診検体の送付の際にはどんな書類の添付が必要ですか? Q3 検体の送付方法・送付先について教えてください Chapter 3 検体の採取方法と扱い方 (小林正治・船山昭典) 1:使用器具 1)アングルワイダー,口角鉤 2)表面麻酔 3)細胞採取・回収用器具 2:病変採取部位の清掃および含嗽 3:検体の採取法 1)表面麻酔 2)細胞採取 Chapter 4 染色法 (松坂賢一・田沼順一) 1:染色の前処置 2:パパニコロウ染色 3:特殊染色 1)PAS染色 2)メイ・ギムザ染色 4:免疫染色 Chapter 5 口腔粘膜の正常組織像および細胞像 (田沼順一) 1:歯肉粘膜 2:口蓋粘膜(硬口蓋) 3:舌粘膜 4:口底粘膜 5:頬粘膜 Chapter 6 判定基準 (田沼順一) 1:口腔の前癌病変と口腔癌の組織学的分類の要約 2:口腔細胞診における基本的な観察順序 3: 2015年版細胞診ガイドライン5(口腔)の報告様式 1)報告様式の特徴と分類(2015年版細胞診ガイドライン5〈日本臨床細胞学会〉の一部抜粋) 2)口腔細胞診の細胞に対する観察点・注意点 3)深層型異型細胞と角化型異型細胞からみた口腔細胞診の判定基準 4)口腔細胞診の報告書に対する対応 Chapter 7 症例提示─典型症例でみる疾患別組織・細胞像 1 白色病変 1・上皮性病変(橋本和彦・松坂賢一) (1)NILM (2)LSIL (3)HSIL (4)SCC 2・カンジダ症(山﨑 学) 3・扁平苔癬(山﨑 学) 2 黒色病変(松本直行・田沼順一) 1・悪性黒色腫 2・母斑細胞性母斑・メラニン色素沈着 (1)母斑細胞性母斑 (2)メラニン色素沈着 3・金属刺青 3 水疱形成病変(大野 純・田沼順一・松坂賢一) 1・ヘルペス 2・天疱瘡 3・類天疱瘡 4 唾液腺疾患 1・唾液腺細胞診の基本と報告様式ミラノシステムについて(浦野 誠) (1)唾液腺細胞診の特徴 (2)検体採取・検体処理 (3)唾液腺腫瘍の構成細胞・基本的組織型 (4)判定・新報告様式とミラノシステム 2・良性腫瘍(大家香織) (1)多形腺腫 (2)ワルチン腫瘍 (3)筋上皮腫 3・悪性腫瘍(杉田好彦) (1)粘表皮癌 (2)腺様嚢胞癌 (3)分泌癌 5 歯原性腫瘍(中野敬介・田沼順一) 1・良性腫瘍 (1)エナメル上皮腫 (2)歯原性粘液腫 2・悪性腫瘍 (1)原発性骨内癌, NOS 6 嚢胞(栢森 高・柳下寿郎) 1・含歯性嚢胞 2・歯原性角化嚢胞 3・歯根嚢胞 7 その他(栢森 高・柳下寿郎) 1・エプーリス 2・口腔癌再発 3・悪性リンパ腫
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