夫がいても、息子がいても、恋はするわ 名門高校に息子を通わせる縁で出会った3人の母たち。浮気相手と失踪した夫を待つ杏、不倫夫に悩むセレブ妻・まり、専業主夫を持つバリキャリ妻・優子――三様の人生はやがて交錯し始める。それぞれが夫に不満や諦め、怒りを抱え、落第寸前の息子たちへの不安も募る。これまで築き上げてきた人生、キャリア、そして家族――守るべき尊さと、何か物足りない虚しさを奥底に秘めた3人がふとした瞬間に向き合ったのは、「妻」でも「母」でもない、「女」としての自分だった。平凡な毎日に突如現れた“恋”との出会いは、母たちの人生に何をもたらし、何を失わさせるのか。『東京ラブストーリー』『あすなろ白書』などの代表作がある柴門ふみの同名漫画を原作に、『セカンドバージン』『大恋愛~僕を忘れる君と』など社会現象を巻き起こした名ドラマを世に送り出した大石静が脚本を執筆。木村佳乃、吉田羊、仲里依紗という豪華キャストが織りなす母たちの惑い、揺らぎ、エロスが話題となったドラマでは、心に響くセリフも多数。読み返す度に、彼女たちの迷いに共感し、よろめきにトキメキ、強さに背中を押されるサプリメントのような一冊です。 【編集担当からのおすすめ情報】 3人の母たちは決して夫や子供をないがしろにして恋に走るわけではありません。妻として、母として、大切にすべきものの重みを感じながら、抗えないトキメキに戸惑います。自分の人生はこれでよかったのか、選ばなかった道にこそ正解があったのではないか、そう迷いが出るふとした“魔の時”に心の内にあったエロスがパッと顔を出す。これは、大人の恋の物語であり、女の生き方の物語です。
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