木刀について言及したのは本書が初めてではないでしょうか。ただ内容は一般的ではなく、マニアにはよく知られている内容であり、木刀の魅力にはまり始めたあたりの方たちに適した内容ではないかと思います。販売されている木刀や、各流派別の木刀の紹介などではなく、木刀の樹種の選考や世界一硬く重い樹種など木刀の自主製作にも重点を置いた内容です。また、木刀の魅力と武器としての考察や戦術など、「マニアック」とわざわざ冠した内容に仕上がっているため賛否は否のほうが多いと思います。木刀について言いたいことを存分に語らせていただきました。第一章《木刀の選考》・長さ・径・重さ・形・切先・横手筋・棟・断面・刃・反り・樋・柄頭第二章《樹種》・樫・枇杷・椿・柞・桑・黒檀・紫檀・鉄刀木・ウエンジ・桜・リグナムバイタ・パロサント・欅・椈・紫黒檀・イボタ・その他の樹種ソフトウッドとハードウッド・牛殺し、グミ、柳、ゴム第三章《木材について》・科 ・道管・材の選考第四章 《表面仕上げ》第五章《色々な材料と特性》・集成材・接着・集成材・浸潤・圧縮材・PPF・骨刀第六章《高級木刀について》・神代木・埋れ木・檀・名品第七章《実際の製作においての材の注意点》・木材の性質・木表と木裏・柾目と板目・反り・干割れ・水分・上下第八章《実際の製作》第九章《表面仕上げとメンテナンス》・表面処理・保管・目ならし第十章《表面の劣化について》第十一章《燻蒸・炭化》第十二章《美観》・鍔・柄巻き・居合用木刀第十三章《ダメな木刀》・茶刀・中間木刀第十四章《真剣のすすめ》第十五章《竹刀韜、撓、品柄の事》第十六章《流派に伝わる木刀の形状について》第十七章《棍棒・荒木》第十八章《木刀の実戦と凶器への改造》・実際の実戦使用例終章《日本刀と木刀》
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