◎私は32歳が迷いのピークでした。中間管理職になって3年。毎日増えるばかりの業務と子育ての両立に追われ、ワイン1/2本とタバコ1箱にストレス解消を頼る日々。気づけば、体重は13kg増えていました。◎この本では、「起きていることはすべて正しい」という座右の銘のもと、私がそこからどうやって立ち直ったかを、「戦略的に運をつかむ4つの技術」として初公開しました。同じ迷いがある人に少しでも、私の体験が参考になれば幸いです。◎本書は、私たちの身に起きたことの中から、どのように考え、決断し、行動すれば、どんな境遇にあっても不運すら幸運に変え、運を実力にできるのか。それを「メンタル筋力」と定義し、読者のみなさんが再現性高く身につけることができるのかを書き下ろしました。いわば、「メンタル筋力のトレーニング案内」です。メンタル筋力とは、以下の「4つの技術を総合した能力」です。この4つを統合すると、メンタル筋力が強化され、偶然の中から常に幸運を発見できる、すなわちセレンディピティが起こるようになります。1 脳内フレーム120%活用法――顕在意識だけでなく、潜在意識を最大限に活かす技術 2 即断即決法――多種の情報から必要な物を選び出し、決断に至る技術 3 パーソナル資産増強法――身近な経験、技術などのパーソナル資産を組み合わせ、使いこなす技術 4 勝間式人間関係の兵法――周りの人と協調、尊敬、調和し、自分の力を倍増させる技術 ◎そして、これら4つの技術の根底にある発想は、「起きていることはすべて正しい」という私の座右の銘です。これは、すなわち、「いま起きていることを否定したり、こうだったらいいなあと夢想しても仕方がない。それよりは、起きていることから、何を学び取り、どのように行動すれば、いま一瞬のこの時間を最大に活用できるか」を考える技術です。 ◎なぜ、繰り返し「技術」と言っているかと言うと、運を実力に変えることは誰もが習慣と訓練で習得可能だからです。すなわち、運がいい人・悪い人というのは確かにいるのですが、運をよくするのは技術であり、かつ、この4つの技術さえあれば、誰もが運がよくなる人になれる。そして、運がいい人ほど、実力がつきやすく、また新しい運を呼び込むという好循環が生まれやすいと、私はこれまでの先人の言動、そして経験から信じ、考えているからです。
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