宗教は「救われるもの」と「救われないもの」を分断する宿命から逃れられないのだろうか。著者は『無量寿経』の教えを通して、本当の大乗仏教とは、覚ったものも迷うものも、目覚めたものも目覚めぬものも、説くものも聞くものも、一切が「溶け合う世界」をもって衆生を救うのだと読み解く。コロナ禍で行われたオンライン法話会の内容を書き起こした、阿弥陀仏のすくいの世界を、平易な言葉で優しく説き明かす入門書。目次・宗教の差別性・普賢菩薩の徳・人生の意味・お釈迦様の目覚め・梵天の願い・阿難、座より起つ・念じ合う世界・菩薩となった国王・浄土の境界・我が名を呼んでくれ・南無阿弥陀仏のすくい著者 瓜生 崇(うりう たかし)1974年、東京生まれ。電気通信大学中退。浄土真宗親鸞会講師部を経て、現在真宗大谷派玄照寺(滋賀県東近江市)住職。著書に『なぜ人はカルトに惹かれるのか』(法藏館)『さよなら親鸞会』(サンガ伝道叢書)など
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