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本の説明

内容紹介 【サユリ】(46分) 今は再婚し長男長女と共に暮らすHさん。しかし、死別した前妻の霊が彼の周囲につきまとう。だがそれは、恐ろしいものというわけではない。Hさんに対する愛情のこもったメッセージであった!亡き妻の霊との愛の物語。 【旅の途中】(11分) 東海道五十三次を歩いて踏破しようとした若者М君。 暑さのあまり、ある公園で涼んでいると、近くの工事現場から中年男性と若い男性がやってきてМ君に声をかけて来た。 【コンピュータ怪談】(6分) 近い将来、人間に代わってコンピュータがこの世を管理し、支配をするかもしれない。 そんな時代には怪談などというものは、死滅しているだろう……。 【15日に行きます】(27分) 今は造園業を営むFさん。独り暮らしのアパートで「15日に行きます」という女の声が、毎夜決まった時間に聞こえるようになる。 【大阿闍梨】(19分) 30年ほど前、千葉県のある中学校で突如噂されるようになった音楽室の怪談。 最初は生徒たちの妄想が生んだ、他愛のない話に思えたが、だんだん職員室ではその話が現実なものであると囁かれるわうになる。 臨時で開かれた職員会議で、比叡山で千日修行したという大阿闍梨に来てもらうことになったが……。 【阿闍梨のお札】(9分) 10年ほど前、筆者の元にかかってきた電話。それはある映像作家からの報告であったが、それがあの大阿闍梨が解決したはずの千葉県の中学校での後日談。 お札が剥がされ、また学校に怪異が起こっているという。彼は学校から霊査を依頼され、その様子をドキュメンタリーにするというが……。

著者 市朗怪全集 一:中山 市朗 パンローリング株式会社