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イビツナリ(歪形)2 ()

あなたの耳に、不気味で妖しい闇話を 女流怪談師 山口綾子。 可憐で、時に妖艶なその見た目からは想像だにしえないほど、情感豊かに語られる深く黒い闇の話の数々。 あなたの身の回りにもある、人知れず存在している数々のイビツに切り取られた風景に浸っていただきたい。 内容紹介 『痛み』(21分) 「俺、身体に痛みが走らないと起きられないんだ」―毎朝痛みで叫び声を上げているのは、隣人である同僚の林君だった。ある日、会社に出勤して来ない彼を心配して部屋を訪ねると、林君はダンベルで自分の頭を殴って気絶していた。どうしてそこまでするのか―?林君の話によると、二カ月前にある遊歩道に入ってみたというのだが…何気ない日常から、恐怖の世界へと迷い込んでしまったようだ。 『横浜のホテル』(8分) 彼氏との旅行で横浜のホテルを訪れたいっちゃんだが、宿泊する予定の部屋で予期せぬ恐怖に見舞われてしまった。一年後、ふとこの出来事を思い出した彼女は、何気なく彼に電話することにした。当時を振り返り談笑するはずが、彼の様子が少しおかしい。それから彼は、いっちゃんも知らない意外な事実を打ち明け始めた。あのときの恐怖は、まだ終わっていなかったのだ。 『霊感ゲーム』(10分) ある日、霊感がある美容師のYさんのもとへ、神社の神主の男性が客として訪れた。どうやら彼も、霊が見えるらしい。そこでYさんは男性に、「"霊感ゲーム"をしよう」と提案する。そのゲームは、Yさんが今見えているモノの特徴を言って、「YES」か「NO」を同時に答えるというものだった。軽い気持ちで始めたゲームだったが、Yさんはその後、このゲームのせいで恐ろしい真実を知ることとなる。 『葬式の夢』(11分) その晩彼は、ある人物の葬式に出席している夢をみた。その人物は、自分の知らない人だった。そして会場後方に、号泣している女性の姿を見つけた。彼女が誰なのかもわからない。この日以降、彼は同じ夢を何度も見るようになった。しかし、夢の中の故人は毎回違う人物だった。彼はこの夢をみればみるほどに、ある恐ろしい事実を受け止めなくてはならなかった。そして最後にこの夢をみたとき、彼がとった行動とは…。 『ナンパ』(16分) ある日、街中で出逢った美女をナンパしたその男性は、彼女のメールアドレスを手に入れた。その日から、アリサちゃんという名のその美女と、楽しいメールのやり取りが始まった。初めて二人きりで会うことになった日、胸を膨らませながらアリサちゃんを待っていた男性だが、約束の時間になっても彼女は現れなかった。しかし、その帰り道、偶然にもアリサちゃんの姿を目撃した男性は、想像を絶する恐怖の真実を知ることとなる。 『田んぼ』(12分) ある夏、キャンプをするため山奥にやってきた大学生たち。その内二人の男子メンバーが、夜中、コンビに行くため車を走らせ田んぼが広がる人気のない道まできた。不可解なナビの指示に従いあぜ道を進んで行くと、道の真ん中に老婆が立っていた。老婆の正体を知ったとき、二人は想像を絶する恐怖体験をする。しかし次の日、再び車を走らせた彼らに更なる恐怖がおとずれる。 『うわさの踏切』(15分) 友人らと旅行に来た心霊好きのその男性は、夜がくるのを心待ちにしていた。この地域にある踏切には、夜になると霊が現れるとの噂があったのだ。男性は過去にこの場所を訪れたとき、噂通りの霊を見ていた。つまり、同じ状況を再現すれば、あのときと同じ恐怖をまた味わえると思ったのだ。夜になり踏切を訪れた男性は、期待通りの恐怖を味わうことができたのだが…後に噂の根源を知ったとき、彼の記憶は恐怖の色に染まっていった。 『記憶』(9分) 片想い中の彼との初デートを楽しんでいたナオさんは、突如嫌な予感に襲われた。言い知れぬ不安に耐えられなくなった彼女は、遂に帰宅の決断をする。しかし、彼の提案で、予定を変更してドライブをすることになったナオさんだが、不安は消えないままだった。そんな彼女の目に映った車窓から見える景色の中に、一軒のホテルが見えてきた。そのホテルに関する記憶が蘇ったとき、彼女の不安は現実のものとなった。 『部屋さがし』(17分) 当時、引っ越す家を探していた私は、ネットに掲載されていたある物件が気に入った。条件が良い割に安かったのだ。その後事故物件だと知ったのだが…どうしても気に入ったので、反対する友人を説得して不動産屋さんへ同行してもらった。この日の出来事、そしてそれまでの出来事を思い返すと、奇奇怪怪な現象で溢れ返っていた。私は、その後友人が放った言葉が忘れられない。 『Kトンネル』(8分) 深夜、男三人で心霊スポットの廃トンネルを訪れたユウヤ君は、明るい綺麗さを保つそのトンネルに拍子抜けしていた。しかし、中ほどから先は暗く不気味な雰囲気を漂わせていたことから先へ進む気がしなくなったため、友人二人を進ませたまま綺麗な方で留まっていた。その後、先へ進んだ二人に恐怖が襲い掛かるのだが…。出口の見えないトンネルが、彼らを恐怖の闇へと引きずり込む。

著者:山口 綾子
Isbn 10:4775987895
Isbn 13:978-4775987896
によって公開:2020/12/12
出版社 イビツナリ(歪形)2 ():でじじ発行/パンローリング発売
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