どぎもを抜く整体術 マスクをつけることはコロナ対策ではあるが、技術に対するものではない。そもそも技術に対するコロナ対策なるものはない。技術自体にそれが備わっているかどうかが問題である。この整体術には二つばかりある。一つは、触る体表面積が極めて少ないことである。二つは、施術時間がきわめて短いことである。普通の腰痛にあっては5分以内である。 まず、触る体表面積が極めて少ないことについて説明する。 整体術の常識はこちら側の身体、脚、腕、手などを使って、相手の体に何らかの外力を施すことにある。ところが私の考案した「テクニカル自発動」は、相手の胸に置かれた手首を軽く持ち上げ気味に支えているだけである。つまり、ちょっと浮かせ気味にするだけである。(実際には浮くことはない)。施術開始から終わりまで、この動作以外一切しない。どんな症状も、たとえば、ぎっくり腰がやって来ようが、四十肩がやって来ようが、変形性膝関節症、股関節症、脊柱間狭窄症がやって来ようが、木に止まっているセミのようにただジーっとそうしているだけである。これだけで短時間のうちにケリがつく。 横たわる(リンク) フェイスタオル(リンク) ジーッとしている(リンク) その結果が…、 活発な動き(リンク) 何もしないのに動きが出る。動きはさど大きくはないが、草むらに潜んでいた得体の知れない生き物が突然襲いかかってきたようにびっくりする。 どぎもを抜くではないか。 自発動といえば気功が主流であるが、技を身に付けるのに時間がかかる。私のこれは30分もあれば十分である。そして小学生でもできる。それに気功のものは対応症状が癒し系程度のものに限定されている。私のこれは癒し系からハードなものへと、痛みをともなう症状なら何でもござれである。特異なところではくも膜下出血での車椅子からの立ち上がりがある。 これほどのものがー、 小学生でもできるこれほどのものが世界人類の誰一人として知らなかったとは、これもまたどぎもを抜くではないか。いや、誰しも気づいていたのだが、公開してとやかくいうほどのものとは夢にも思わなかったのであろう。それにしてもどぎもを抜くではないか。 これは気功ではなく、超微力な力学である。てこの原理ではないが、てこの原理みたいなものを想像していただけたらいい。相手の胸に置かれた手首をちょっと浮かせ気味にするのだが、ただ浮かせるのではない。ちょっとした工夫がいる。しかし、工夫によって浮かせているこちら側の手に特に目立った動きがあるのではない。頭の中のイメージを工夫するということである。 このイメージについてはマニュアルに書いてあるのだが、理解を深めるために、マニュアルに書かれてある最重要部分をここで説明する。しかし、マニュアルに書かれてあるシビアな手順ではなく、大雑把な手順である。マニュアルはこの手順の贅肉を削ぎ落としたものと考えたらいい。マニュアルはブログ記事にしてある。2ページ目がそれである。 手首をつかんだら(掬うようにつかむむ)、すぐ手首を浮かせ気味程度に持ち上げようとする。ただし必ず、両者とも呼吸を合わせ、呼気でこの動作をせねばならない。そして呼気ごとにさらに浮かせ気味にしようと試みていると、釣り糸の餌に魚が食いついてグッ、グッ、と糸を引っ張るような「手ごたえを感じる。しかし、感じただけでは自発動の動きは起きない。両者が力のバランスを取って静止しているだけである。 この手ごたえをどう処理するかである。二つの磁石がピタッとくっつく寸前の距離を作ろうと思って、こちらの手を上げたり下げたりを試みる。(しかし手がそのように動くのではない)。両者の引き合う力が、付かず離れずのような微妙な関係になった時、自発動が起きる。 これだけで、ほとんどの症状はケリがつく。マニュアルを生かすも殺すもたったこれだけの部分である。ほかの整体術にあっては全編が重要である。先に小学生でもできると書いたが、納得できるであろう。 コロナ禍である。整体院へ行って体調を整えてもらうには二の足を踏む。巣ごもりをさいわいに家庭で体調不調が整えられる。とりあえず、沸き起こる活発な動きでコロナ禍のストレスがぶっ飛ぶことは間違いない。また、疲れが取れると免疫力が高まることが知られている。疲れを取り除く方法にリラクゼーションがある。例えば温泉につかるのもそうである。その例にならえば、このテクニカル自発動もリラクゼーションに陥ることが最重要ポイントである。 これもコロナ対策の一つといえよう。 この記事でおわかりかと思うが、このマニュアルはプロのためのものではない。一般家庭人のためのものである。プロのために考案したのであったが、出来上がったものは素人でもできることに気がつき、一般家庭人に公開することにした。家庭で、これほどのことがきわめて簡単にでき、しかも技術の習得には30分程度とくれば、世の中に整体師はいらないのではないか。 コーヒーを一杯飲むと気分転換になる。それと同じくこの自発動も気分転換である。コーヒー一杯の代わりに自発動はいかがと奨めたい。同じ気分転換でもコーヒーの100倍の効果がある。なぜなら体調が好調になるからである。一口に好調と言うが、ぎっくり腰から四十肩、変形性膝関節症、ヘルニア、脊柱間狭窄症ほか内臓の機能疾患に至るまで何でもござれである。しかも短時間である。 誰もこれほどのもとは思わないかもしれない。しかし、私は思っている。おそらく、これまでの手技療法を根底からひっくりかえすものであろう。または、手技療法が本来目指していた完璧の領域にほぼ近いものであろう。 (注意) こんな簡単に自発動が出せるものなら、今、このブログを読んでいる最中に誰かを実験台にして自発動を出してみようかと思われるかも知れない。それはかまわぬが、その誰かさんはフロアで仰向けになり、胸に手を置いた瞬間からぼんやりボーっとなる意識(こころがまえ)が必要である。煮てでも焼いてでも何とでもしてくれー、私はまな板の鯉だ、みたいな心境になることである。(軽い気持ちとはいえ、やはりフェイスタオルは必携である)。 しかし、これがなかなかできない。親しい者がぼんやりボーっとなるのは、一見の客が施術者に対してぼんやりボーっとなる以上に難しい面がある。馴れ合いに陥って逆に意識が冴える。忖度に夢中になり、余計なことをしでかす。余計なこととは、自分で自分の手首を持ち上げてしまうことである。初心者の90%はこれで落伍する。親しい者同士だからといって自発動を侮ってはいけない。この対策についてもマニュアルに書いてある。
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