【推薦のことば】 保育の実践知と呼ばれるのは保育のコツであり、またもっと深い保育への関わりに対する心構えであったりするわけですが、それはなかなか言葉では伝えられないものです。本書で採用されたやり方は、「パターン・ランゲージ」という方法です。多くの中堅・ベテランの保育者が話し合いながら、こういう場合にはこうするとよいという経験則を取り出して言語化しています。それは、よく起こる困りごと、その対応策、その結果よくなること、という流れで整理されます。特に本書はミドルリーダーに注目し、保育することそのものとともに後進を導き、園内の研修を活発にするやり方を網羅しています。これを参考にしながら、自分の園で具体的に考えてみる、そのためのヒントです。使えば使うほどその価値が出てくるものです。明日からさっそく試して使ってみてください。 白梅学園大学子ども学研究科特任教授 無藤 隆 保育の質の向上のために園内研修の重要性が様々な場所で叫ばれていますが、実際には全員が主体的に参加し、子どもの姿を中心に本音で語り合う園の文化を醸成することは難しいという声を聞くことが多くあります。本書は優れた保育を実践している園のミドルリーダーが子どもの成長を願うと同時に、ともに保育に携わる同僚の成長を願い、園の保育の向上に取り組んできた経験や実践の知恵を、様々な現場で分かちあえるかたちに構成したものです。 園のなかで重要な役割を担うミドルリーダーを中心に、自園と自分自身のためにぜひ読んでもらいたい一冊です。 幼保連携型認定こども園 せんりひじり幼稚園・ひじりにじいろ保育園 園長 安達 譲 ここに記されたことばやイラストは、簡潔でわかりやすく、しかも、奥深く示唆に富んでいます。「園づくりのことば」を用いた研修は、遊び心をくすぐり、ほどよく肩の力が抜けた状態で取り組むうちに参加者同士の学び合いが生まれます。「園づくりのことば」は、ミドルリーダーへの心強いエールであり、現状の把握とともに、安心して振り返ること、そしてこの先に向かう勇気をもたらすツールであると感じています。 文京区立本駒込幼稚園 副園長 和島 千佳子 私が主任を務めるこども園では、12 年前の開園時、主任職はありませんでした。理由の一つは、「主任色」に染まる園づくりを避けるためです。それから5 年後、主任職が設けられたのは、風通しよく働ける一方、保育者や保護者、地域をつなぐ調整役が必要となったからです。私は作成のためのインタビュー、および本書の内容を用いたワークショップに参加させていただきました。『園づくりのことば』を読み、考え、語り合うなかで、自分が調整役を担えているのか、現場を自分の色に染めてしまっていないか、見直すことができました。 同時に、本書によって、あいまいで幅広いミドルリーダーの仕事がわかりやすく整理され、園づくりに必要な存在であることが認められたことは、喜ばしい限りです。 幼保連携型認定こども園 むくどり風の丘こども園 主幹保育教諭 安達 さとこ
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