●内容紹介 「英検は学生が受ける試験で、大人はTOEIC」。私は、英語講師を20年やらせて頂いていますが、こういった固定観念を持った方が実に多いと感じます。 そういったお声を聞く度に、「いや、そうでもないんですよ」と言っては、英検とTOEIC、それぞれの特徴を説明し、「誤解」を解いています。 恐らく、こうした「誤解」は、私の元に来られる生徒さんだけでなく、世の中の多くの人が持っているのだろうと思います。 そこで今回、その「誤解」を解くために、本を出すことにしました。これにより、正しい認識を持って、この2つの資格試験を、用途に応じて使い分けて頂ければと思います。 さて、本書で、私が最も言いたかったこと。 それは、就職や転職および昇進、または進学などで、どうしてもTOEICのスコアが必要という方は、TOEICを頑張るべきだ、と。 逆に、別段、そういった制約がある訳ではなく、マイペースでじっくり学びながら、英語の総合力を伸ばしたいと考える大人の英語学習者の方にとっては、むしろ英検の方が適しているのではないか、ということです。 何故そう言えるのか。その理由を、私自身の学習者としての経験、および指導者としての視点を交えながら、本書で私見を論じています。気楽な気持ちでお読み頂ければと思います。 なお、断っておきますが、私は「英検の回し者」でもなければ、「TOEICの仇」でもありません。 あくまでも、英検、TOEIC両方の対策講座を、過去20年の間に数えきれないほど受け持ってきた英語講師の立場で、執筆いたしました。 よって、「お前、英検(公益財団法人 日本英語検定協会)からいくらかもらっているのか?」といったご批判は、どうかご遠慮願います(笑)。オンライン英語教室のUB English代表:瀧井 謙●著者紹介<瀧井 謙(たきい・けん)>オンライン英語教室のUB English代表(https://ub-english.com)。英語講師&英語教員指導者。1973年生まれ。英語圏在住歴7年(アメリカ4年、オーストラリア2年、イギリス1年)。米国カレッジ卒業後、国内大学に編入学し、英語学(第二言語習得や英語音韻論等)を専攻。英検1級、TOEIC990点(満点)、英語教員免許取得。英語講師歴20年。2001年、大手英会話スクールにて、英会話講師としてデビュー。以後、独立し、2002年から2013年まで、首都圏にて英語・英会話スクールを経営。この他、大学、専門学校、企業、官公庁でも「TOEIC対策」などの講師を務め、通算約3万コマの授業を担当した経験を持つ。2013年、英国大学院留学のため黒字廃業。40歳の時に、英語講師としてのスキルを伸ばすために、ロンドン大学教育大学院(IOE:Institute of Education[教育分野のランキング世界1位(当時)])にてTESOL(英語教授法)を学び、修士号取得。現在は、「オンライン英語教室のUB English」の代表を務め、「英検対策」や「TOEIC対策」を含め、幅広い講座を受け持ち、英語の指導にあたる他、英語教員向けの指導者(teacher trainer)も兼務する。
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