医師および医療関連職種教育は、講義だけでは不十分で、臨地の対象者の協力のもと、優秀な臨床教育者の指導による実習が必須である。 約20年ぶりの理学療法士作業療法士学校養成施設指定規則および指導ガイドラインの改正により、総単位数の見直し、臨床実習の在り方、専任教員の要件の変更などがなされ、2020年度の入学生より適用となった。 本書では、診療参加型臨床実習の説明や実習で学ぶべき内容やその学び方、実習前の準備から始まる実習への参加の方法、記録の意味とその方法などをわかりやすく解説。学生および臨床教育者が楽しく実習を進められるガイドブックであり、臨床実習のバイブルとなる書である。 また、MTDLPをわかりやすく解説し、「診療参加型+MTDLP=作業療法参加型臨床実習」という考え方により、「作業療法士の思考過程が明確になる」ことや「対象者のニーズを把握し、アセスメントからプラン立案まで行うことにつながる」ことに言及している点は、他書にみられない最大の特徴である。
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